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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第003話 2日目・2月01日『召喚』
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キャスターの言うとおりでしたね」
「え?」
「そうでしょセイバー? 志郎様は私達を道具としてじゃなくて一個の人として扱ってくれるのよ。昨日だけだけどそれは十分身に染みて私は嬉しかったわ」

二人は事前になにか話し合っていたようだけど私はまだ完全に頭が回っていなかったからあたふたしていた。
きっと今私の顔はとても赤いんだろうな?
それで恥ずかしいので顔を半分布団で隠していたら二人の様子が一変した。なんていうか、捕食者?のような目つき。
私の頭で変な警報が鳴り響いているが今は動けない。
セイバーはゆっくりと頬を赤く染めながら、

「それではシロと…確かにこの響きはあなたにとても似合っています」
「それでは志郎様…私、もう我慢ができそうにありません。
昨夜からずっと志郎様の寝顔を見ていましたが全然飽きませんでした」
「奇遇ですね、キャスター。私も昔飼っていた小ライオンのような愛らしさをシロから感じました」
「え? え? な、なにをするつもりなの? 二人とも?」

私の言葉の返答は返ってこなかった。
変わりに突如二人の熱い抱擁に見舞われた。
そこで私の思考回路はショートした。
なぜかって…?
こんな美人二人に抱きつかれたら女の私でもとても恥ずかしくなってしまうから。

「うふふ、志郎様は抱き心地もたまりませんね」
「同感です、キャスター。それにシロを抱きしめているととても懐かしい気分になるのです」
「あ、えっと…それは多分正解だよ、セイバー」

しばらく二人に抱きしめられていた私は四散している思考回路を掻き集めてなんとかセイバーに言葉を発した。

「え? それはどういうことですかシロ?」
「そういえば志郎様、セイバーを召喚するときに私自身を触媒にするといっていたけれど、今なら話してもらえるんですか?」
「…うん。今から少し大事な話をするから二人とも聞いてくれたら嬉しいな」

私の真剣な言葉に反応したのか二人は姿勢を正して話を聞く体勢になった。

「まず、どこから話したらいいかな?…そうだね、最初は確認から取らせて貰うね? ね、セイバー。貴女は十年前の第四次聖杯戦争の記憶は持っているのよね?」
「!? シロ、どうしてあなたがそのことを…!」
「うん。合っていたみたいだね、それじゃ貴女はやっぱりブリテンの英雄であるアーサー王で間違いはないよね?」

セイバーはそこで再度目を見開いた。



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