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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第003話 2日目・2月01日『召喚』
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!?」
「あ! よかった…マスターが目覚めてくれて」
「そうね…」

二人の安堵の声が聞こえたが私はしばしなんで自分の部屋で寝ているのかと思ったが、

「すみません、マスター。昨晩は勘違いとはいえ貴女にも殺気を当ててしまいました…」
「あ……そっか。私はそのまま緊張が解けて…」
「そうです志郎様。とりあえずお水をお持ちしてありますのでお飲みください」
「あ、ありがとうキャスター…」
「いえ、対したことはしていませんわ。それで起きてもらった早々で悪いと思っているのですが…」
「うん。わかっているわ。令呪も現れたことだし再契約の相談でしょキャスター?」
「はい。まだ現界していられますが、今、敵のサーヴァントに攻められたら私は何も出来ずに座に帰ってしまうでしょう」
「わかってる。あ、でも…二人も一緒に契約しちゃうと能力が下がってしまうんじゃないの?」
「それはキャスターと私ですでに相談が済んでいます。まずは前衛である私がマスターの魔力を10のうち7割から8割は受け取り…」
「そしてキャスターである私は2割くらいの計算で魔力を受け取る手はずです」
「え? でも、それで大丈夫なの、キャスター…?」

私が心配そうに聞いてみたがキャスターは「大丈夫です」といって、

「セイバーがいてくれるのですから私は後方で身体強化などの援護を回らせていただきます。
それなら下がったセイバーの力も±で0にもでき、志郎様のお力添えによっては1にも2にもなります」
「確かに…それなら力強いね。それじゃさっそく済ませちゃおうか。キャスターを横取りされてもし悪用されたら嫌だから…」
「志郎様…私のことを思ってくださってありがとうございます」
「うん。それじゃ…、
―――告げる!
汝の身は我の下に、我が命運は汝の杖に!
聖杯のよる辺に従い、この意、この理に従うのなら―――我に従え! ならばこの命運、汝が杖に預けよう……!」
「キャスターの名に懸け誓いを受けます……! 貴女を我がマスターとして認めますわ、志郎様!」

そしてラインが繋がったことを確認すると同時に、セイバーの令呪がある左手とは反対側の右手にキャスターの令呪が宿り、そして私は本調子ではないためにまた体を布団に預けていた。

「……やっぱり、起きたばかりでの再契約は効いたみたい。今は僅かにだけど二人に魔力を送るのが精一杯…」
「大丈夫ですマスター。今ならまだ召喚時に渦巻いていた魔力が私の体を駆け巡っていますから十分迎撃が可能です」
「うん。頼りにしているね、セイバー。
それとね、そのマスターっていうのは止めてもらっていいかな?
今から私達は短い間だけど家族なんだから名前で呼び合いたいの。
あ、当然真名はばらしちゃいけないからクラス名で私は呼ばせてもらうね」
「…
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