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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第002話 1日目・1月31日『魔女との出会い』
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きたのでキャスターはびっくりしていた。
「…驚きました。志郎様はてっきり魔力が少ないものだと思っていましたが、並の魔術師以上は魔力を持っていたのですね」
「そうなの?」
「ええ。私が言うのですから信じてください。それでですが今までどうやって魔力を隠していたのですか?」
「えっと、それもたぶん言うと解剖されちゃうかな? 私の魔術回路ってね、擬似神経じゃなくて神経そのものといっても過言じゃないの」
「なっ!?」
キャスターは志郎のその告白に驚いた。
通常は魔術回路というものは擬似神経で通常の神経とは溶け合わないのが普通だからだ。
「だから魔術回路を開かない限りは絶対ってことはないけれど私が魔術師だって気づかれることはないの」
「はぁ―――……稀に特殊な魔術回路を持つ人がいると聞きますが本当に特殊なのですね」
「あはは…そうなんです。それじゃ先ほど言ったことをしますね。
投影開始
(
トレース・オン
)
」
発音は同じでも志郎は中身の意味が違う呪文を唱えた。
そして手に顕現するのは十字を描いたような剣。名を『黒鍵』。
アーサー王伝説で登場するトリスタンが作った弓で狙ったところには必ず当たると言われる『
無駄殺しの弓
(
フェイルノート
)
』。
それを見てキャスターは言葉を失った。
それはそうだろう。志郎が作り出したものは、もとは一からの魔力から練り上げて形にしたものなのだから。
しかもそれがしっかりと物質化している。普通の投影ならありえない事実だ。
「……志郎様、一つお聞きしますがこれらはいつになったら消えるのですか…?」
キャスターはもう、それはもう人を数人は呪い殺せそうな殺気を出しながら志郎に問いただした。
さすがに志郎もそれには肝を冷やしたらしく少し顔を青くしている。
それに気づいたのかキャスターはあわてて殺気を消して先ほどの表情を取り戻した。
志郎は息を詰まらせていたらしく殺気が消えたら一気に息を吐き出していた。
「あああッ!? すみません志郎様! 私としたことがつい…!」
「はぁ、はぁ……だ、大丈夫。これくらいは覚悟していたから…」
「本当に申し訳ありません…!」
「いいわよ…キャスターは気にしなくていいよ?」
「はい…それでですがもう一度質問してよろしいですか?」
「ん? さっきのこと…? えっとね、私の投影は等価交換から外れているらしいから壊すか消すまでずっと残るよ。
それと解析の能力もあって『創造の理念を鑑定』、『基本となる骨子を想定』、『構成された材質を複製』、『制作に及ぶ技術を模倣』、『成長に至る経験に共感』、『蓄積された年月を再現』をしっかりと工程する事によって贋作だけどたぶん剣とそれに近い系統の武器・防具なら再現可能だと思う。
さすがに宝具級の武器を再現するとなると回路
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