第122話 翼は?がれるようです
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山《アースガルズ》』を、全員を守るように『禁箱』からあるだけ全て展開する。
神々の住まう世界とそれに連なる9つの世界を切り裂いた空間に捻じ込む事により、通常の
防御手段に加え、空間装甲的な役割も持つ、"広すぎる"武装―――
「『破創』―――」
カッ!
Side out
Side ―――
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「か…………っ!」
主神の攻撃に焼かれたダメージと、閃光弾を食らった様な耳鳴りと失明から回復した
愁磨が目にしたのは、破壊の限りを尽くされたような墓守人の宮殿の広間だった。
「な、ん……?」
「やはり"無条件破壊"は軽減されるか―――」
敵の声を認識し、咄嗟に攻撃に備えつつも、危うく消し飛びかけた直前の記憶を起こし、
思考する。
確かに自分は、最強の防御手段を、それも惜しみなく複数展開した筈だった。それがなん
の守りにもならず、かつ宮殿までがダメージを負っている。
だと言うのに、自分達は重症程度だ。"ネギ達と同じ様に"。
「……被造物を無条件で破壊とか、とんだチートだ……!エラッタしやがれってんだ。」
「そうでもない。現に世界を九つ……をいくつか消しただけで、貴様が無事な程度まで
効果が緩和されてしまっている。貴様の嫁に想像力が足りないと言われても仕方ない。」
「あら、意外と気にしてたのかしらぁ?器の小さい、神様ねぇ……。」
まだ回復途中のノワールが槍を半ば杖の様に使い、隣りに立つ。
先程の解放で奴の妨害は無くなったはずなのだが、俺もノワールも回復が遅い。
幸いなのは上機嫌か或はやる気が無いかで、次の攻撃を撃ってこない事だけか。
「しかし、やはり貴様等だけか。他の嫁らもと勘繰って撃ったのだが、やはりそうか。
どうやら我の『創造』、魂を共有し合う者へは軽減されるらしい。
発見だ、嬉しいぞ。たかが一人の創造者と相対しただけで、二度も道が広がった。」
「こっちは嬉しく無いねぇ…!」
嬉しくないと言うのは半分本当で半分嘘だ。
奴の可能性が増えててしまうのは勘弁だが、仮定していた対抗手段をまた一つ肯定された
のは非常に喜ばしい。だからこそ、覚悟を・・・いや、諦めなくてはいけない。
「しかしこれ以上は蛇足だろう―――」
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