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少年は魔人になるようです
第122話 翼は?がれるようです
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先駆者のエヴァもいるのに。あんま使ってないけど。使ってくれないけど。


「それはさておきィ!合わせろよ、ノワール、フェイト!!」

「何をさておいたんだか!"樹を枯らせ!世界を食らい尽す!『滅びの―――」


今まで隠して来たのであろう、初めて聞くオリジナル術式の名を聞いた瞬間、俺達二人の

目がギュピーンと光る。

主神に武器を突き刺し、フェイトの発動タイミングに合わせて、解放する。


「滅びの!」

「えっ!?」

「滅びの!!」

「くっ!」

「「「"トリプル・バーストストリーーーーム"!!!」」」
キュドムッ!!!

勝手に合体技にされて不服そうな顔のフェイトだが、諦めて合わせて来る。

槍から解き放たれた溶岩が内部から奴を消し飛ばし、戻るそばから焼き尽くす。・・・が

やはり効いた様子はない。急造であれば、さっきのノワールの攻撃の様に防御手段を抜け

るかと思い、それを三人がかりの創造にしたんだが・・・駄目か。


「いくら創力を纏ったっつっても、ただの物理攻撃が徹って、合体即創攻撃が無効って

どうなってんだよ?」

「ずっとひとりぼっちだったから、妬んで複数からの攻撃は無効とかにしてるんじゃな

いかしらぁ?いやねぇ全く。」

【―――煽る為でなく、本当にそう思っている所が忌々しい。貴様らの強者としての在り

方か、将又素か……ああ、成程―――】


独り言のように呟くと、常に空間を圧迫していた感情がプツリと掻き消える。

そして手が掲げられ―――


「―――これが気に食わないと言う感情か―――!」
ズァッ―――――――――――――――――――― ! ! !
「ぐっ……!?」


奴から嘗てない力が放出される。

その余波か、或は力を解放する条件か――いや、奴に限ってデメリットだ制限だと言う

話しは有り得ない、だから、あらゆる"力"が力負けしただけだ。


「素晴らしい……我に人間の様な感情を抱かせるとは。ある意味ではこれも創造と言える

やも知れぬな。」


力を解放しただけで、今まで苦労していた奴を覆う"鎧"が弾け飛び、俺が数十、数百と

張っていた防御やら補助の能力も全てかき消された。

絶好のチャンスだってのに、あの野郎・・・!


「我に新たな"創造"を見せた礼として、これで終わらせよう―――」


つい一瞬前まで棒立ちだったのに、今は俺の総創力の数十倍の力で攻撃しようとしている。

神はキレやすいと、どこぞのラグナロク開催しているワルキューレが言ってたが、こいつ

の場合は情緒不安定じゃないのかね!?と突っ込むより早く、最強の防御手段である『|神


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