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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜想定外の起動者〜 後篇
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〜古戦場〜

「…………なるほどな。つまりお前は魔法が失敗ばかりしていた当時、”そちらの俺”が”娼館”に売って切り捨てる事を決めたユリーシャか。」
「ジェダル、何もそんな言い方をしなくても…………というか、”娼館”に売るなんて幾ら何でも酷いじゃないですか、ジェダル!」
説明を聞き終えた後に答えたジェダルの答えに気まずそうな表情で指摘したリリカはすぐに真剣な表情を浮かべてジェダルを睨み
「それは”そちらの俺”の話だから俺自身とは関係のない話だろうが。」
「……………………その、貴女は今も以前のこの身のように魔法が失敗するのでしょうか?」
リリカの言葉に対してジェダルは軽く流し、守護天使ユリーシャは辛そうな表情でユリーシャに訊ねた。

「いえ、新たなる主であるリィン様がこの身の為にリィン様と”契約”しているアイドス様自らがこの身に魔法が再び使えるようにしてくださったお陰で、もう魔法が失敗するような事はありません。」
「へ…………ア、”アイドス”って………まさかリィン君、アイドスさん――――――”慈悲の大女神アイドス”と契約しているの!?」
ユリーシャの説明を聞いたある事が気になったエステルは信じられない表情でリィンに訊ね
「ええ。――――――アイドス。」
「フフ、久しぶりね、エステル、ヨシュア、ミント。」
訊ねられたリィンはアイドスを召喚し、召喚されたアイドスはエステル達に微笑んだ。
「……………………」
「アイドスさんがフェミリンスさんみたいに、リィンさんの武器から…………!」
「まさか”碧の大樹”の件が終わった後、エステルのようにアイドスさんがリィンと”契約”していたなんて…………」
アイドスの登場にエステルは口をパクパクさせ、ミントとヨシュアは驚きの表情でアイドスを見つめた。

「え、えっと………そっちのアイドスだっけ?さっきエステルが”慈悲の大女神”って言っていたけど、もしかして貴女もフェミリンスや私と同じディル=リフィーナの”女神”なの…………?」
「ええ。――――――とはいっても私は現神(うつつかみ)の貴女やフェミリンスと違って、”古神(いにしえがみ)”だけどね。」
「ア、アハハ…………こうも次々と、”神”と出会えるなんて”神”の価値観がおかしくなりそうですね…………」
「そう?フィアがジェダル達の仲間になっている時点で”今更”だと思うけどね。」
フィアの質問に答えたアイドスの答えにリリカは苦笑し、フルーレティは静かな笑みを浮かべてリリカに指摘した。

「アイドス様のお陰でそちらのこの身も魔法が失敗しなくなったという事は…………まさかそちらのこの身はアイドス様に直接仕える天使に!?」
「ええ、改めてアイドス様に仕える天使として認めて頂いたお陰で、魔法が失敗しなくなる事に加えて、リィン様とい
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