外伝〜想定外の起動者〜 後篇
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ゼさんを除くとして、現在判明している”騎神”の”起動者”はリィンさん、エリスさん、黒の工房の”蒼のジークフリード”、西風の旅団の”猟兵王”…………確かにノエルさんの言う通り、一体何を基準にしているのかわかりませんね。」
「ああ…………4人には何の共通点も見当たらないしな…………」
ノエルの疑問を聞いたティオとロイドはそれぞれ考え込んだ。
「あの…………そこに付け加えさせて頂きますが実は内戦でその4体以外の”騎神”が存在している事が判明していますわ。ちなみにその騎神は”紅の騎神テスタロッサ”という名前で、”起動者”はわたくしの弟との事です。最も”紅の騎神”は他の”騎神”と違い、アルノール家の血を引く者が”起動者”の為、わたくしやお兄様も”紅の騎神”の”起動者”の可能性もあると思われますが…………」
「アルフィン殿下の弟君という事はセドリック皇太子殿下ですか………」
「しかもシャーリィの得物の名前と一緒とか、一体どうなってんだ?」
「単なる偶然とは思えませんよね…………?」
アルフィンの申し出を聞いたエリィは驚き、ランディは疲れた表情で呟き、ユウナは不安そうな表情で呟いた。
「…………――――――”騎神”は”紅”、”蒼”、”紫”、”灰”、”銀”、”金”、そして”黒”と全て合わせて7体存在しています。」
「”騎神”は7体…………”七の至宝(セプト=テリオン)”と同じ数であることを考えると、ひょっとしたら”至宝”と何か関係があるかもしれないね…………」
「そうですわね。特にエイドスあたりだったら、何か知っている可能性はありそうですわ。」
「ハア…………こりゃ一端リベールに戻ってエイドスを問い質す必要があるみたいね。――――――って、そういえば何でリアンヌさんが”騎神”が7体ある事を知っているの?」
リアンヌの答えを聞いたヨシュアとフェミリンスは考え込み、溜息を吐いたエステルはある事が気になり、リアンヌに訊ねた。
「――――――”シルフィアとしての意思が目覚める前の私”――――――つまり、”リアンヌ・サンドロッド”も”起動者”の一人だからです。顕現せよ――――――”銀の騎神”アルグレオン。」
「応!!」
エステルの問いかけに答えたリアンヌは自身の背後に銀色の機体――――――”銀の騎神”アルグレオンを現わさせた!
「な――――――」
「サ、サンドロッド卿も”起動者”の一人だなんて…………!」
「あれがマスターの”騎神”…………」
「話には聞いていたけど、こうして実際に見るのは初めてね…………」
「ああ…………まさにマスターに相応しい機体だな。」
アルグレオンの登場にリィンは絶句し、セレーネは信じられない表情で呟き、デュバリィは呆け、エンネアとアイネスは興味ありげな表情でアルグレオンを見つめた。
「そして
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