外伝〜想定外の起動者〜 後篇
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かの影響を及ぼす可能性も十分に考えられるのですから、それが起こる前にこの”異界”を何とかしなければなりませんね。」
「そういう事だ。という訳でリウイ、悪いがこの異界の攻略にお前達の力も貸してもらってもいいか?」
気を取り直して答えたフェミリンスの意見にリセルは頷いて考え込み、ヴァイスはリウイに協力を頼み
「別に頼まれなくても元々そのつもりだ。この状況の打破の為には我が国の民であるエリスが必要不可欠の上、新たなる騎神を手に入れる事で我らメンフィルの戦力を増強する機会でもあるのだからな。」
「陛下…………」
「私のような者の為だけに、陛下達まで加勢してくださる事、心より感謝致します。」
ヴァイスの頼みに頷いて答えたリウイの説明にリィンは驚き、エリスはリウイに会釈をした。
「――――――ジェダル、早速で悪いがこの異空間の攻略に手を貸してもらうという内容の”依頼”を請けてもらえないか?戦力は多いに限るしな。”報酬”はそうだな…………一人10万ミラとして、お前達は5人いるから50万ミラでどうだ?」
「…………いいだろう。」
ヴァイスの依頼にジェダルは頷き
「ロイド、エステル。今この場でアルスターの民達の護送に続いて”緊急支援要請”並びに遊撃士協会に対する”依頼”を出そうと思うのだが、構わないか?」
「ええ、勿論構いません。」
「内容はアルスターの人達を匿う場所である”太陽の砦”に起こった”異変”の解決よね?そんなの依頼を出されなくても最初からそのつもりよ!」
ヴァイスに確認されたロイドは頷き、エステルは胸を張って答えた。
「よし…………――――――これより”太陽の砦”の異空間攻略を開始する!」
「ここにいる者達はいずれも精鋭揃い…………互いに協力し、早急の解決を目指すぞ!」
「おおっ!!」
そしてヴァイスとリウイはその場にいる全員に号令をかけ、二人の号令に力強く頷いた仲間達は異空間の攻略を開始した。
異界と化した太陽の砦内を徘徊する魔物や魔獣達はかつてリィン達が攻略した”煌魔城”を徘徊していた魔物達に匹敵、もしくはそれ以上の強さだったが、”煌魔城”の時とは比べ物にならないくらいの精鋭が揃っていた事に加えてメンフィル・クロスベル連合軍による支援もあった為、リィン達は凄まじい早さで攻略を進め、最奥に待ち構えていた”起動者”にとって”最後の試し”にして異空間の”主”である巨大な”影”も余裕をもって対処する事ができ、”止め”はエリスが刺した。
〜最奥〜
「今だ、エリス!」
「はい!氷の魔剣よ、私に力を!ハッ!ヤッ!ハァァァァァァ…………ッ!咲き誇れ――――――クリミナルブランド!!」
巨大な”影”にSクラフトを放って怯ませたリィンに呼びかけられたエリスは頷いた後レイピアに氷の魔力を纏わせた後一気に”影”に詰め
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