外伝〜想定外の起動者〜 後篇
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けられるようになった事でクロスベル一帯が霊力の高い一帯と化した事に加えて”起動者”現れた事で、”試練の場”をクロスベルに呼び寄せてしまったのでしょう。」
「しかも”太陽の砦”はクロスベルの霊力が高い場所の一つでもあるから、それもこの”異界化”の要因の一つかもしれないわね。」
「それは…………」
リアンヌとサティアの推測を聞いたロイドは複雑そうな表情をし
「それで肝心の”起動者”が誰なのか心当たりはあるのか?」
「…………それなのですが…………」
リウイの問いかけにリィンが複雑そうな表情を浮かべてエリスから聞いた話を説明した。
「まさかエリスさんが”起動者”に選ばれるなんて…………正直、信じられませんが…………」
「――――――だが状況から考えて、間違いなくこの異界の奥に眠る”騎神”の”起動者”はエリスなのだろう。その”声”とやらを最初に聞いたのはエリスとの事だしな。」
リィンの話を聞き終えたシグルーンは信じられない表情でエリスを見つめ、ゼルギウスは静かな表情で呟き
「それでこれからどうするつもりだ?」
「どうするも何も、この異界を攻略して新たなる”騎神”を手に入れればいいだけではないか!幸いにもこの場にはかつて”影の国”を攻略したメンフィル、クロスベルメンバーの一部やセリカ達が揃っている事に加えて、”影の国”の時と違ってゼルギウス達やロイド達、そしてリィン達もいる!なので、全員で協力してさっさと攻略すればいいだけじゃろ!」
「ま、リフィアならそう言うとだろうと思ったよ、キャハッ♪」
「予想はしていたがやはり、俺達も巻き込むつもりか…………」
「お姉様…………そんな簡単に言いますけど、”異界”の攻略をそんな手軽に攻略できるとは思えないのですが…………」
ジェダルの質問に答えたリフィアの答えにエヴリーヌが暢気に笑っている中セリカとプリネは呆れた表情で溜息を吐いた。
「そ、そうでしょうか?何気にこの場にはとんでもないメンバーが揃っていますから、案外あっさり攻略できるような気がしなくもないのですが…………」
「フッ、しかも結社最強の一人である”鋼の聖女”に加えて”鉄機隊”まで加勢すれば、正直この異界の”主”が”哀れ”に思えてくる気がするぞ。」
「フフン、珍しく意見が合いましたわね、No.U。私達に加えてマスターがいれば、”たかが異界如き”の攻略等朝飯前ですわ!」
一方冷や汗をかいて苦笑しながら答えたツーヤの推測に静かな笑みを浮かべて同意したレーヴェの言葉を聞いて自慢げに胸を張ったデュバリィの発言にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「…………まあ、早急にこの異界を攻略せねばならない事については同意しますわ。」
「そうですね…………アルスターの民達の件がなくても、この異界化による影響がクロスベルの領土に何ら
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