外伝〜想定外の起動者〜 前篇
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「姫様…………せめて、”娼婦”を名乗る事は控えてください…………」
「えええええええっ!?という事は貴女が”帝国の至宝”の一人であるあの…………!」
「わあ…………!まさかエレボニアのお姫様にまで会えるなんて…………!あれ…………?でも、どうしてエレボニアのお姫様がクロスベルに…………」
アルフィンの自己紹介の仕方にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エリスは呆れた表情で指摘し、我に返ったカイは驚き、目を輝かせたティーリアはある事に気づくと首を傾げた。
「オ、オリビエさんの妹さん!?」
「ちょ、ちょっと待って!何でオリビエの妹――――――エレボニアのお姫様がリィン君達――――――メンフィル軍と一緒にいるの!?しかもリィン君専用の”使用人兼娼婦”ってどういう事!?」
「まさか貴女はメンフィル帝国の要求に従って――――――」
一方ミントと共に驚いたエステルは困惑の表情で訊ね、ある事に気づいたヨシュアが複雑そうな表情を浮かべて推測を口にしかけたその時
「――――――少しいいか。」
ジェダルが仲間達と共にリィン達に近づいて声をかけた。
「ジェダル?どうしたの?」
「…………ユリーシャがそこの黒髪の剣士に聞きたい事があるとの事だ。――――――ユリーシャ。」
「はい。…………確かリィン殿と仰いましたよね?何故リィン殿はこの身の事を存じていらっしゃるのでしょうか?」
エステルの疑問に答えたジェダルに促されたユリーシャは頷いた後前に出てリィンに訊ねた。
「ハハ…………その件についてはこれから起こる事を見てもらえれば、わかるかと。――――――来い、”ユリーシャ”!」
ユリーシャの疑問に苦笑しながら答えたリィンは自身が契約しているユリーシャを自身の傍に召喚した!
「な――――――」
「えええええええっ!?」
「ユリーシャが二人…………だと?」
「ど、どどどど、どうなっているの〜!?」
「へえ?…………なるほどね。私には何とくなく事情が読めてきたよ。」
リィンが契約しているユリーシャの登場にジェダルの”守護天使”である守護天使ユリーシャは絶句し、リリカとジェダルは驚き、フィアは混乱し、フルーレティは興味ありげな表情をしていた。
「…………お初にお目にかかります、”並行世界のこの身達”。この身はかつての主であったジェダル様に娼婦として売られ、後に今の主であるリィン様達との出会いによってリィン様の守護天使となった能天使ユリーシャです。」
「へ、並行世界の!?し、しかもこの身が”娼婦”として売られた…………!?」
「”並行世界”とは一体何なんだ?」
「えっと、”並行世界”というのは――――――」
複雑そうな表情で自分を見つめるユリーシャの自己紹介に対して守護天使ユリーシャは驚き、ジェダルの質問にリリカが説
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ