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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜想定外の起動者〜 前篇
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の世界での俺達の”拠点”を用意するのか?エステル達からクロスベルの皇族にも知り合いがいるから、そいつらに俺達の”拠点”についての手配ができるように頼むつもりだと言っていたが。」
「ああ。それでお前達に声をかけた理由だが…………お前達はミントによって元の時代に戻るまで遊撃士協会の協力者として活動するとの事だが、もしよければ俺達――――――”クロスベル帝国”が出す依頼も個別で受けてもらう事はできないだろうか?」
「――――――内容と報酬による。エステル達からこの世界の現状を聞いたがお前達――――――メンフィル・クロスベル連合とやらは確か”エレボニア帝国”という国と戦争しているそうだな。それを考えるとお前達が俺達に出す”依頼”はその戦争関連だろうが…………軍と軍がぶつかり合う戦いに加勢する依頼なら断る。幾ら何でも”戦場”にリリカを出す事はリリカの護衛として認められない。」
「ジェ、ジェダル…………」
自分の身の安全を第一に考えているジェダルの言葉を聞いたリリカは頬を赤らめ
「ああ、別にそういった類の依頼を出すつもりは一切ない。幸いにも今回の戦争、軍と軍がぶつかり合った所でメンフィル・クロスベル連合側の方が圧倒的に優勢だからな。――――――お前達にして欲しいと思う依頼は敗残兵となったエレボニアやエレボニアに雇われた猟兵達の”殲滅”、今後クロスベルやメンフィル領内に潜入すると思われるエレボニアの諜報関係者の”殲滅”に”黒の工房”のように戦争を”裏”から支える協力者達の始末に後は敵拠点の攪乱、破壊工作といった所だ。」
「要するに裏工作の類か…………――――――一つ聞く。何故そういった類の依頼を遊撃士協会もそうだが、猟兵団を使わない?その二つの組織は互いに天敵同士の関係とはいえ、結局は”傭兵”の組織なんだろう?」
ヴァイスの話を聞いて静かな表情で呟いたジェダルはヴァイスに問いかけた。

「遊撃士協会の場合は”国家権力の不干渉”を掲げている為、基本”戦争”でどちらかの国に協力するような事はない。連中が戦争に協力、もしくは介入する唯一の例外は”民間人の保護”の為だ。で、猟兵団だが…………かつてクロスベルは猟兵団によって襲撃された経緯から、”猟兵”という存在自体に対する忌避が更に強まった為、幾ら戦争に勝つ為とはいえ、クロスベルが”猟兵”を雇う事は市民達もそうだが兵達の士気にも関わってくる上メンフィルも、今回の戦争勃発の原因の一つでもある”ユミル襲撃”の件で”猟兵という存在自体”を嫌うようになったから猟兵を雇うような事はないだろう――――――というか、そもそもメンフィルの場合”猟兵”を雇う程人手が足らないという事はないのだがな。」
「俺達――――――いや、俺も勝つ為なら手段を選ばない”猟兵”とそれ程変わらない。なのに何故その俺を雇おうとする?」
「理由は二
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