外伝〜英雄無双〜
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」
「…………そうですね。ある意味ユウナさんは”影の国”に巻き込まれた当時のわたしと同じ状況でしたよ、今の相手は。」
それぞれ苦笑しながら答えたノエルとセティの指摘にティオは静かな表情で同意した。
「…………”北の猟兵”達や結社、それに黒の工房の関係者がメンフィル・クロスベル連合軍に制圧されるのも時間の問題だ。そしてあんた達が満身創痍の状況に対して俺達はまだルファ姉達――――――”予備戦力”を残している。諦めて投降するのがあんた達の身の為なんじゃないのか!?」
「ハハッ…………確かにそっちの若いのの言う通り、今の俺達には”依頼”を達成するどころか、自分達の身を護る事すらも危うい状況だが…………”予備戦力”なら俺にもいるぜ!――――――ゼクトール!!」
ロイドに投降を促されたルトガーは苦笑しながら答えた後立ち上がって声を上げた。
「応!!」
するとどこからともなく声が聞こえた後ルトガーの背後に紫の機体が突如現れた!
「えええええええっ!?な、何なのあれ〜〜〜〜!?」
「アルスターで戦った”機甲兵”とやらでしょうか…………?」
「まさかその機体はリィンさんのヴァリマールと同じ…………」
「”騎神”…………」
突如現れた機体――――――”紫の騎神”ゼクトールにフィアは思わず驚きの声を上げ、ユリーシャは真剣な表情で機体を睨み、ある事に気づいたステラは驚きの表情を浮かべ、アルティナは呆けた表情で呟いた。そしてルトガーはリィンのように光に包まれてゼクトールの中に入った。
「ゼクトール、”精霊の道”をすぐに起動だ!”星座”の二人も、今回の依頼は諦めろ!その代わりお前達もついでにここから逃がしてやるよ!」
「了解した。」
「ま、しょうがないか〜。」
「くっ…………シグムント様達の無念を晴らせないどころかまたしても、クロスベルに依頼を失敗させられるとは…………!」
ゼクトールの中に入ったルトガーの指示に同意したシャーリィとガレスはゼノやレオニダスのように”精霊の道”を起動したゼクトールの傍に跳躍した。
「せ、”精霊の道”…………?一体何なの…………?」
「霊力が彼らの周りに…………それに”逃がしてやる”という事はまさか…………”転移”!?」
「て、”転移”って事はあの機体は”転移魔術”までできるんですか!?」
一方”精霊の道”の意味がわからなかったエリィは戸惑い、周囲の状況やルトガーの発言からある事に気づいたティオは真剣な表情で声を上げ、ティオの言葉を聞いたリリカは驚きの声を上げた。
「”西風”と”星座”は今後アルスターの連中に手出ししない事を約束するから、今回の戦いはこれで”手打ち”にしといてくれ。」
「団長…………ま、そういう訳やから俺達は今後アルスターの連中を襲撃するような事はせえへんから安心してええで。」
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