第五十三話 おさづけの理その十
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「そんな娘の画像撮ってどうするのよ」
「僕には何かとあるんですよ」
「そうなの?」
「はい、だからおつとめ着姿もお願いしますね」
「いいわよ」
返事はこうでした、そしてです。
阿波野君は私のおつとめ着姿を撮りました、ですが自分も映ったツーショットでそれで撮ってからでした。
神殿本部に行く私に行ってらっしゃいと言いますが。
「待ってますね」
「待つって」
「はい、詰所で待ってます」
私ににこにことして言ってきました。
「そうさせてもらいます」
「電車あるの?お家に帰る」
「ありますよ」
「だからなの」
「はい、待たせてもらいます」
私が詰所に帰ってくるまでというのです。
「そうさせてもらいます」
「そこまでしなくていいのに」
「僕がそうしたいだけですから」
だからだというのです。
「気にしないで下さい」
「そう言うのね」
「はい、先輩の一生の記念の場所に行って下さいね」
「そうよね、本当にね」
そう言われるとでした。
「いよいよなのよね」
「ようぼくになられますね」
「ええ」
本当に今からです、こう阿波野君に応えて詰所の他の人達にも挨拶をしてでした。
私は神殿に向かいました、するとそこには皆がいました。皆それぞれおつとめ着に着替えています。
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