第五十三話 おさづけの理その九
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「宜しくお願いします」
「法被姿はいつも見てるじゃない」
制服姿と一緒にです。
「休日も結構合うし今日までもおせちひのきしんでも」
「そうですけれど」
「見たいの、私の法被姿も」
「可愛いですから」
「可愛いって」
また言われました、というか後輩の子に可愛いと言われるとか思いも寄りませんでした。というか私が可愛いとは嘘に聞こえます。
「お世辞はいいわよ」
「お世辞じゃないですよ、とにかく法被姿もお願いしますね」
「全く。変なことばかり言うんだから」
「どんな姿の先輩も好きですから」
服装はどれでもいいというのです。
「それで今もおつとめ着姿も見させてもらいましたし」
「ええ、それでにこにこしてるのね」
「スマホに撮っていいですか?」
「スマホってアイドルじゃないんだから」
「保存させて欲しいんですが」
「そういえば阿波野君って」
ここで気付いたことがありました、それは何かといいますと。
「私の画像よく撮ってるわね」
「もう何十枚ってありますよ」
「何で撮ってるのよ」
「全部先輩にいいって言われてからですから」
「それでもよ。私の画像何か撮ってどうするのよ」
このこともわからないです。
「別に何でもないでしょ」
「待ち受け画像とかパソコンの背景に使ってます」
「そうなの」
「はい、いつも」
「変な子ね。アイドルじゃないわよ」
勿論女優さんでもないです。
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