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ある晴れた日に
533部分:空に星は輝いているがその二十
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だ。病院の中に誰がいるのか、皆も言わずともわかっていた。
「そうだよな」
「今はあいつが」
「だから帰ろう」
 また言う明日夢だった。
「いいわね、それで」
「ああ、わかったよ」
「じゃあ」
 皆それぞれの場所に帰った。これははじまりに過ぎなかった。しかしあまりにも過酷なはじまりであった。誰にとってもそうだった。空の星達はそのはじまりの場所から歩きはじめた彼等をただ見守っているだけだった。一言も語らずに空に瞬いたまま。


空に星は輝いているが   完


              2009・10・24

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