暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
[10/16]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
、左手には中ほどから折れた刀を持って。静かにこちらを向いていた。
「……やはり俺……では……これが限界……か。意地を張るのは……もう……やめ……」
倒れる。そう思った瞬間、残った魔力を使い、正面から支える。既に半分意識が無いようだ。
そして、悲しげに。
「……あぁ、悔しい……もっと魔力が……あれば……もっと力が……あれば……。もっと……いろんなことが……出来る……のに……なぁ」
そこで意識を手放した。だけど、何処か憑き物が落ち、いつか見た柔らかい笑みを浮かべた響がそこに居た。
結果だけ見れば、私が勝った。だけど、私のワガママでサードフォームを出した。にも関わらず、その中身は正直勝ったといえる内容ではない。
何度も激突。その殆どの主導を取られて、1度は読み勝った。けど、もし――響に魔力があったなら、最後の激突は、おそらく私が倒れていた。腹部にある痛みがそれを証明している。
さぁ、響が起きた時、彼の内情は話してもらえたら良いけど、少しでも話ができたらいいなって。
――sideなのは――
医務室で眠る響に夕日が差す、それを見ながら、深い溜め息が漏れる。たった十数分の模擬戦。FWの皆は普段あまり見られない、フェイトちゃんの戦闘と、響の全力を見て盛り上がって……というか、ドン引きしてた。
理由は言わずもがな、あんな無茶を通そうとしてたんだから……そりゃあねぇ。
あと裏でヴァイスくんが落ち込んでいたから裏では賭けとかあったんだろうきっと。まぁ、それは置いておいて。
問題……と言うより、一つ気になることが。あの模擬戦の最後に見せた居合の一閃。形こそ違うけれど、まさしくアレは。
――
御神
(
みかみ
)
流奥義、
虎切
(
こせつ
)
。
鞘走りを使った、神速ともいえる踏み込み。そこから繰り出される斬撃。昔、家の道場でお兄ちゃんとお姉ちゃんが模擬戦をしている使ってた技。
まさか、こんな所で見るなんて。夢にも思わなかった。私はあまり詳しいことを聞かされていないけれど、間違いなく表に出る技術ではない。まして、たまたま習ったわけでもないだろう。
だけど、そうすると以前に煌達が言っていたことに矛盾ができちゃう。自身でも流派を把握してない、と。
細かく聞いてみたいけど、基本的に手を隠していたいタイプだから、素直に答えてくれるか……。あ、だからかな? この前の出張任務、ここなんか居ませんかって言ってたの。
あれ、お父さんやお姉ちゃんを警戒してたのかな? また戻った時にもう少し御神流ついて聞いてみよう。
それはさておき、模擬戦が終わった時、皆すごかったなー。特にシグナムさん。引きつったような、凄く楽しそうに笑ってた。そろそろ模擬戦を止めること出来
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ