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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
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のデバイスには入ってなかったはず。皆からデバイスを預かった時にシャーリーが気づかない筈がない。ということは……外から入れた?
いや、そんな事を気にしてる場合じゃない。
見るからに速度は鋭さを増しているのに、前より増して響はフェイトちゃんの動きを完全に見きって対応して見せてる。速度が上がれば対応する手数は減るのに、逆に上がってるということは……思考の加速も出来ていると言うこと。
ということは、響が今している身体強化は、五感と思考加速、心臓機能強化に全てを振って可動してるということになる。
確かに驚異だ。普通の隊員ならば容易く倒されてしまう。
確かに早い、後出しで対応を変えて撃破出来るんだから。
だからこそ……。
「……だから諦めたんだ」
泣けてくる。
無理無茶を通すために、これを開発したんだろう。少しでもその匙加減を間違えれば取り返しのつかなくなるのに、それをギリギリの所で押し留めている。
だけど、それでも……。
「……勝てないんだ」
おそらく思考速度でフェイトちゃんを圧倒してる。でも、フェイトちゃんは一人じゃなくて、バルディッシュと二人で戦っている。
それが勝因を分ける。
どんな思いで、アレを組み上げ、実戦に使えるようになるまでしたんだろう?
どんな思いで、そこまで突き詰める事にしたんだろう?
どんな思いで、今、戦ってるんだろう。
きっと、やればやるほど嫌になるほど痛感しているんだろう。
勝てないという事に。
――sideフェイト――
右目の端に影が映る。アレだけ見せられたんだ。もうその速度には
慣れた
(
・・・
)
。
瞬時に判断し、右を払いつつ、その勢いのまま反対へ切り抜くためにバルディッシュを横一線に薙ぎ払う。
早く終わらせるために、早く医務室へ連れて行くために。
振り抜く直前、背後から肉薄するために、再度踏み込んでくる。ザンバーを、バルディッシュを恐れずただ真直に。
完璧に捉えた、筈だった。だけど、当然そう来ると言わんばかりに震える右手に鞘を前に突き出し、バルディッシュをほんの僅かに
ずらした
(
・・・・
)
。
その刹那――響の目が煌めく。けど、それ以上に口元が自然と微笑んでる。
体を地面すれすれへ屈ませながら、魔力刃の下へ踏み込む。右手の鞘へ刀を収め、踏み込んだ勢いはそのまま、真直私へ向かい――
――斬られた。
そう認識した瞬間腹部に激痛が走る。ジャケットを纏っているのに、
殴られた
(
・・・・
)
ような痛みが奔った。そのダメージをこらえつつ、振り向き今一度バルディッシュを構える。
少し離れた場所に響は立っていた。右手に鞘を持ち
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