暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
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よりも早く。バルディッシュがオーバーコートをパージ、衝撃で響が弾き飛ぶのが見える。
 助かったと思う半面、上手い……いや、それ以上に。明らかに加速した。こちらが思う最高速度を塗り替えて――違う、それよりも。
 
「響! 出血が……ッ!?」

 再び揺らぎ消えたと思えば、背後に回り込まれる。頬に感じる動きは、響が移動した際に発生した大気の揺れ。
 その揺れは早い。だが。
 
[Thunder Arm.]

 左腕を盾の様に立てた瞬間。
 
「……ッ!!」

 鞘で斬りかかってきた響に電撃が流れ込んだのが分かる。後はこれでバインドさえ、と考えるけど。
 私の左腕を取った瞬間世界が反転。
 
[Sonic Move.]

 投げられたと感じるよりも先に、ソニックムーブを使いこれを離脱。
 次はどう攻めてくるかという事よりも、まず考えるのは。それ以上に感じる違和感。電撃を流し込んだというのに、それを無視して行動した事。何より明らかに出血して白目が赤く染まってる目。
 
 分からない。何が起きたの?
 
 いや、それよりも。痛みを感じてないし、私の動きを完全に見切っている? 
 
 だったら、と。
 地へ降りたと同時に、再び背後から風を感じる。首だけ振り向けば、鞘を刀に見立てて背後からの横一閃を放とうとしている。
 素直に上手いと思うし、こちらの動きを見きった一手。明らかに実践の剣術だけど、
 
「バルディッシュ」

[Yes.]

 もう一度オーバーコートを展開して、そのまま背後へバックステップ。
 踏み込んでの一打に合わせて、こちらは防護服に魔力を込めて盾とする。
 加えてバックステップのタイミングに、ソニックムーブを使えば横一閃よりも早く行ける。
 
 しかし、黒い髪が流れるのが見えて。もう一度離れられたのを理解した。
 
 そこで気づく。足から出血しているらしく、ズボンが黒く滲んでいるのがわかった。
 踏み込んでいたのに、それとは正反対な挙動をしたから足に負荷が掛かったんだろう。でも、痛みを感じていないように、挙動を続けている。
 
 ここでようやく気づいた。
 響は――
 
 
 ――sideなのは――
 
「……なるほど。これは……勝っても負けても、お話しないとね」 
  
 フェイトちゃんと響の攻防の間に、ジェットザンバーの直後の映像を展開して響が何をしたのかようやく理解した。
 なんてことはない。
 身体強化だった。
 ただし、カートリッジを二発用いてなにかのシステムを展開と同時に、白目が赤く、心拍は200を超えて動いている。
 加えて、激痛が走っているにも関わらず、動けているのは……痛覚を切ってるんだろう。
 
 でも、そんなシステムは響
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