暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
[7/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、背後に2機、展開。瞬間、屋上に居る響の姿が揺らぐ、同時にバルディッシュを掲げカートリッジを全てロード。それと並行して展開したスフィアが膨張する。そして――

「ッ!」

 瞬時に眼前に現れた響、同時に周囲のスフィアが自壊。小規模な爆風が来る。私を見るその表情はどことなく悔しそうだ。そして、真っ直ぐこちらへ向かってくる。

「ジェット……ザンバー!」

[Jet Zamber.]
 
 振り下ろすと同時に極光が奔る。目の前にあったビルが吹き飛び、爆風が広がる。ふぅとため息が漏れた。


 ――sideなのは――

「……勝負」

 有り、と続けようとした瞬間。
 
「……あのバカ。いや……まだ、システムに委ねてるだけマシか」

 煌が苦々しく呟いた。
 システムに委ねてる? 何を? そこまで考えて、ふと思い出す。
 
 ――全てで倒す。

 まさか……まだ、何か?
 
 
 ――sideティアナ――
 
 決まった! フェイトさんの切り札の一つを引き出させて、その上で斬撃魔法を撃たせるなんて……やっぱり強い。
 だけど、やはり順当にというか、こうなるという結果だった。
 
「……いつもの手段だ。気を抜かないで下さいフェイトさん」

 苦しそうに呟く奏を見て直ぐに悟る。
 
 まだ、終わってないと。 
 
 
 ――sideフェイト――

 ――――背筋に走る、ぞわりとした感覚。反射的に身を捻り、爆煙を貫いた何か(・・)を躱す。更にもう一度風を斬る音が聞こえ、音が聞こえた方を薙ぎ払う。
 爆煙で見えないが何かを弾いた手応えを感じた。薙ぎ払ったと同時に目の前の爆煙が晴れる。が、もう一度背筋に、ぞわりとした感覚が走り、振り返る勢いでバルディッシュを薙ぎ払う。

 しかし、硬い何かに阻まれ、途中で止まる。振りかぶった風圧だけが残り爆煙が吹き飛ぶ。

 煙が晴れ、そこに居たのは、ジャケットの右上半身が吹き飛び、震える右手で刀を持ち、左手に鞘を持ってザンバーを受け止める響の姿があった。
 
 何より驚いたのは。
 
 紅い目、それは私とは正反対。瞳が紅い私に対して、響の目は白目が赤く染まっている。

 一瞬の膠着。先に動いたのは――いや、動かさざる得なかったのは響。煙が晴れた時点で、響の持つ鞘は既に罅が入っていた。そして、響が揺らぎ消えたと同時に、砕け落ち、バルディッシュが空を斬る。
 
 一瞬下がったと思えば、既にこちらの左前に踏み込まれていた。それはバルディッシュが振り抜かれた後の場所。背中を見せ、腰は落とされてる。
 分からない――でも、不味いのは確かだ。眼の前で響が回転し、振り向こうとした瞬間。
 
[Jacket Purge.]

 それ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ