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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
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、背後に2機、展開。瞬間、屋上に居る響の姿が揺らぐ、同時にバルディッシュを掲げカートリッジを全てロード。それと並行して展開したスフィアが膨張する。そして――
「ッ!」
瞬時に眼前に現れた響、同時に周囲のスフィアが自壊。小規模な爆風が来る。私を見るその表情はどことなく悔しそうだ。そして、真っ直ぐこちらへ向かってくる。
「ジェット……ザンバー!」
[Jet Zamber.]
振り下ろすと同時に極光が奔る。目の前にあったビルが吹き飛び、爆風が広がる。ふぅとため息が漏れた。
――sideなのは――
「……勝負」
有り、と続けようとした瞬間。
「……あのバカ。いや……まだ、システムに委ねてるだけマシか」
煌が苦々しく呟いた。
システムに委ねてる? 何を? そこまで考えて、ふと思い出す。
――全てで倒す。
まさか……まだ、何か?
――sideティアナ――
決まった! フェイトさんの切り札の一つを引き出させて、その上で斬撃魔法を撃たせるなんて……やっぱり強い。
だけど、やはり順当にというか、こうなるという結果だった。
「……いつもの手段だ。気を抜かないで下さいフェイトさん」
苦しそうに呟く奏を見て直ぐに悟る。
まだ、終わってないと。
――sideフェイト――
――――背筋に走る、ぞわりとした感覚。反射的に身を捻り、爆煙を貫いた
何か
(
・・
)
を躱す。更にもう一度風を斬る音が聞こえ、音が聞こえた方を薙ぎ払う。
爆煙で見えないが何かを弾いた手応えを感じた。薙ぎ払ったと同時に目の前の爆煙が晴れる。が、もう一度背筋に、ぞわりとした感覚が走り、振り返る勢いでバルディッシュを薙ぎ払う。
しかし、硬い何かに阻まれ、途中で止まる。振りかぶった風圧だけが残り爆煙が吹き飛ぶ。
煙が晴れ、そこに居たのは、ジャケットの右上半身が吹き飛び、震える右手で刀を持ち、左手に鞘を持ってザンバーを受け止める響の姿があった。
何より驚いたのは。
紅い目、それは私とは正反対。瞳が紅い私に対して、響の目は白目が赤く染まっている。
一瞬の膠着。先に動いたのは――いや、動かさざる得なかったのは響。煙が晴れた時点で、響の持つ鞘は既に罅が入っていた。そして、響が揺らぎ消えたと同時に、砕け落ち、バルディッシュが空を斬る。
一瞬下がったと思えば、既にこちらの左前に踏み込まれていた。それはバルディッシュが振り抜かれた後の場所。背中を見せ、腰は落とされてる。
分からない――でも、不味いのは確かだ。眼の前で響が回転し、振り向こうとした瞬間。
[Jacket Purge.]
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