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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
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、まだだ。
「まだ、決めつけるには早い」
改めてバルディッシュを構えて思う。あの日の晩の響の言葉を。
――魔力量、レアスキル、それ等に恵まれなくとも弛まぬ努力でカバーできる。そんなのは口先だけのことだ、と。
対人に置いて凄まじい技量が有るのはわかった。響のスピードの事もわかった。だけど、結果はこれだ。響には、盾を撃ち抜く力がない。
にも関わらず、私は押されている。いつもの響を考えれば、大人しく下がって何か手を打つと思う。だけど、今の響はこちらの動きを伺っている。下がって体制を整えるわけでもなく、そのまま戦闘を継続しようとしている。
だからこそ思うよ。凄いって、そんな子が一緒に戦ってくれる、それだけで力をもらえるって!
「私も全力でいくよ。バルディッシュ、サードフォーム!」
[Zanber Form.]
バルディッシュのサードフォーム。本来なら限定解除の時にしか使えないけど、昨日の夜の内に調整をしておいた。
正直直前まで使うかどうか悩んだ、限定解除してないと魔力効率が悪くて、稼働時間が短い。
だけど、そんなことはどうでも良い。この短い打ち合いの中でもわかった。あの言葉の通り、全力なんだって! そんな人に手を抜かれた、なんて、そんなこと思われたくない。
大剣を、バルディッシュを構えて、もう一度見上げる。相変わらずこちらを見下ろしてるけれど、自然体で隙がない。気がつけば両手に刀を持っている。
響がこちらに斬り込まないのは、私より
遅い
(
・・
)
からだ、正確に言えば、響の速さの秘密は、加速にある。響のトップスピードは現在のエリオより少し早い。だけど、それ以上に加速と減速が凄まじい。一瞬で最高速を出したかと思えば、いきなり停止、その緩急が凄い。響が動く時、揺らいだように見えたのがそうだ。
予備動作無しで、瞬時に最高速で視界の外へ行き、あえて目の前に現れる。スピードに自信はある。あくまでそれは最高速、平均速度といった事で、加速減速を極めているのは初めてだ。私もある程度なら出来る。
けど、予備動作無しであそこまでの事は出来ない。
なら、対応は出来る。後はそれに響が乗ってくれるかどうか。
サードフォームに切り替えてから、睨み合いが続く。屋上の攻防と違って、地上と屋上。踏み込むには遠い、かと言って下手に射撃を使えば、その瞬間突っ込んできそうだ。
仮に射撃を撃つ際、防御魔法を使っても、下手をすると間に合わない可能性もあるし、何より響には鎧通しを使った重い一撃がある。
今でこそしっかりとジャケットを来ているとは言え、重い一撃をもらうとこの後の機動に影響が出るかもしれない。
でも。
「シューター、セット!」
周囲に雷を纏った、スフィアを左右に2機づつ
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