暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
[5/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
って、静かに吐く。
 そこから静かにバルディッシュを構えた瞬間。熱のようなプレッシャーが来た。
 
 ふと、昨日の言葉が頭をよぎる―――全てで私を倒すと、その言葉を。

 示し合わせたわけでも、開始の合図が聞こえたわけでもない。ブリッツアクションを発動、まっすぐ響の居るであろう場所へ飛ぶ―――が、私の目の前に既に響が居た。
 瞬間、バルディッシュと刀が苛烈な響きを上げて交錯。互いの武器が弾かれる。その一瞬にバルディッシュをハーケンフォームへ、その変形の一瞬の間にもう一度踏み込まれ、もう一度刀を振り下ろされる。
 
 もう一度ブリッツアクションを使って、響の背後に回り、その勢いのままバルディッシュを横に振り抜く。だけど、一際高い金属の音が響く、背中を向けたまま刀を盾にこれを防がれた。

 一旦距離を取ろうと、後ろに下がる。瞬間、背中を見せてた響の姿が揺らいだと思えば、そのまま消え、突然目の前に現れた。既に反転は済まされ二本の刀が光る。隙間がないと思う程の幾つもの斬撃。咄嗟にシールドを張ったけど、その気迫に圧倒されそうになる。
 斬撃がつながり、止まらない。押して、押して、押して行く。私が少し下がればその分詰めて、止まらない。
 今までの訓練の時も。刀が折れるから、優秀な前衛が居ると前に出る機会も少ない、力押しされたら敵わない、と言っていた。けれど、本当の全力の響の斬撃はシールドに阻まれながらも、脆い刀を折ることも、欠けることもなく使いこなしている。
 だけど。それにも限界があるはずだ。以前デバイスの情報を観覧した時、長期戦は出来ないというのを把握している。ならば。

「……強い盾を置けばいい、と、思っているんでしょう? そんなもん分かってますよ」

 そう聞こえた瞬間、再び響の姿が揺らいだと思いきや、全方位から斬撃を浴びせられる。
 
 たまらず、空へと逃げる。咄嗟にバルディッシュが全方位のバリアで守ってくれなければ、今のは危なかった……と考えたとほぼ同時に、目の前に響の刀が一本舞い上がる。視線の端に映る響は、左手に刀は持ってるけど、もう片方の手に有るはずの刀がなく、腰にも刺さってない、なら、この刀は?

「ッ、バルディッシュ!」

[Yes, sir.]

 その刀を遮るように盾を張る。それよりも先に刀が爆発した。爆風に飛ばされ道路へ堕ちる。
 怪我こそ無いけれど、ダメージが有る。体制を立て直して、ビルの屋上を見ると。刀を持った響がこちらを見下ろしていた。

 すぐに今の攻撃を整理する。そして、直ぐに答えへ行き着く。おそらく今のはリアクターパージ。あの刀自体がバリアジャケットの響ならではの技だ、と。
 だけど、これは……この技術は武装局員としてではなく、おそらく対人を想定した技だ。もっと言えば――いや
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ