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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
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なのはさんなら口は堅そうなのでいいましたけど、なんで流れたとかは調べないでくださいね。
 戻れなくなりますよ?」

 困ったように笑うけど、言葉が進むに連れてその目は笑っていない。
 
 ふいに扉が開く音が聞こえて、視線を向けると、はやてちゃんとフェイトちゃんが入ってきた。うむむ……もう少し聞きたいことがあったけど。今はこれっきりかな。

 はやてちゃんを確認と同時に、ベッドから降りようとするのをはやてちゃんが手で制する。代わりにベッドの上に座りながら敬礼をして。

「緋凰響空曹。謹慎から戻りました。以後任務へ戻ります。勝手な行動をし、申し訳ございませんでした」

 言い切ると同時に、頭を下げる。 

「はい、今後はこんな事無いようにしてや」 

「ありがとうございます」
 
 そこまで言って頭をあげる。いつもの顔に戻っていた。とりあえず医務室の椅子を3つベッドの側へと移動して座る。
 隣のベッドには流が居たんだけど、気を使わせてしまうから、と席を外してる。
 うーん、流とも話をしなきゃいけないんだけど、なんというか真面目でいい子で、あまり関わろうとしないから、なんとも接しにくい。さて、それは後に回すとして。

「さて、響」

「はい」

 真剣さを帯びているはやてちゃんの言葉に、自然と皆姿勢を正す。大きく息を吸って、ふーっと息を吐く。そして。

「響。あなたはスパイか?」

 空気が張り詰めるような感覚に落ちる。

「はい。俺はスパイです、ですが、情報を流すつもりはありません。六課へ来ることになったのは、俺に情報を流せと言った人とは違う思惑でここに来ました。
 ですが、俺は……いいえ、俺()は不利になるような事は伝えません。申し訳ないですが、誰に、というのも言えません」

「……そうかぁ」

 空気が解けていく。分かってた。このことは事前に予想していた。もし響が素直に言っても、六課には100%の情報は渡さないだろう、と。
 視線が自然とフェイトちゃんを追っていた。私の視線に気づいたのか、小さく頷く。そして、目を見ると、何を伝えたいのか分かる。

 ――大丈夫、この人は、と。

 フェイトちゃんは知らない。いつか、響と仕事をしたあの日。生まれの事を告白したことを、私達が知っていることを。フェイトちゃんはこの時には既に響を信じていた。
 私達もそれを見ていたのに、それでも何処か疑う素振りを続けてしまった。
 結果、仲違いになった。響が居ない間、FWの四人。特にエリオとキャロは落ち込んでいた。
 響も……ううん響達ももう立派な六課の一員で、先輩を務めているんだ。やり直す……というよりも、響達との信頼を築き直そう。

 さて、と

「なぁ、響? なんでそんな実力持
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