第7章:神界大戦
第212話「戦闘とは名ばかりの……」
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あそこに辿り着くのも至難の業だぞ?」
「ッッ!?」
ディアーチェがそういった瞬間、はやて達は地面に押さえつけられる。
立ち上がる事が出来ない程の強い力でその場から動けなくなった。
「これ、は……!」
「重力か、はたまたそういう概念か……!くっ、これでは……!」
全員が一瞬で身動きが取れなくなる。
そして……
「っぁ……!?」
全員が串刺しにされた。
「『リ、イン……!』」
『はいです!』
だが、その中でもはやてが行動を起こす。
リインに指示を出し、今の自分では起動できない魔法の起動を任せる。
「『シュテル……!』」
「『わかって、います……!』」
ディアーチェの方も同じように、しかしこちらは自力で魔法を使う。
「『全員、魔法に備えて!』」
―――“vajra”
―――“Fegefeuer”
夜天の書に記録された大魔法と、ディアーチェとシュテルによる合成魔法が発動する。
嵐のように雷が飛び交い、辺り一面を炎の魔力が包み込む。
「ぐ、ぅぁああああああ………!?」
だが、それは身動きの取れないはやて達全員を巻き込む。
神や“天使”も巻き込んでいるが、これでは自爆だ。
「予想、通りや……!」
「『全員、結界への進行方向への神へ突撃!……よもや動けないなどとは言わせんぞ?』」
そんな中で、はやては呟きを、ディアーチェは念話で指示を飛ばす。
そして、魔法の効果が未だ続く中、立ち上がった。
「(“味方には効かへん”。そう信じ込んで放てば、実際効かへんもんや。……無意識にそうじゃないと思う分、ダメージはあるけどな)」
「『味方の攻撃で倒れる阿呆はおらぬだろう。敵の力も途切れている。ここが好機よ!』」
神界での戦闘が続く中、はやて達も神界の法則に慣れてきた。
思い込みである程度は何とかなる。それを逆手に取って、フレンドリーファイアをほとんど無効化にしたのだ。
「味方に当てても問題ないんやから、もっとやらへんとなぁ!」
神の“性質”によって抑えつけられていたのが弱まり、ヴィータ達も立ち上がる。
同時に、はやては第二撃を用意していた。
それは、本来あまりにも強力な威力故に、使用者さえ殺す可能性のある大魔法。
神界だからこそノーリスクで放てる魔法を、はやては夜天の書を用いて発動させた。
「いざ、流星よ。その輝きを以て、打ち砕け!」
―――“流星、雨の如く”
はやての遥か上方に、巨大な魔法陣がいくつも出現する。
はやては、先程の魔法とは別に、もう一つの魔法を並行して構
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