第7章:神界大戦
第212話「戦闘とは名ばかりの……」
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すべきかは理解出来ていた。
「っ、助かった!」
「なのは!」
「『二人共こっちに!』」
放たれた魔力弾は、攻撃を仕掛けてきた神には当たらなかった。
だが、狙いはそこではなく、クロノとユーノを襲っていた神及び“天使”。
僅かにでも意識を逸らす事で、クロノとユーノに体勢を立て直させる。
そして、念話を飛ばして合流を促す。
「ぐ、ぉおおおっ!」
「っ、今……!」
一方で、優香もまた同じようにプレシアとリニスを援護した。
その際は、光輝が身を挺して優香を守り、攻撃を耐え凌いだ。
「『何とか一か所に集まれたな』」
「『他に孤立している所は?』」
「『はやてちゃん達は揃ってたけど……あそこの結界の所……』」
なのはが示したのは、サーラとユーリを隔離している結界だった。
そこにはアミタとキリエが結界を守るように立ち回っている。
「『あそこは……エルトリアから来た人達が固まってたわよね?』」
「『ユーリも洗脳の影響を受けていた。……と言う事は、あの結界は……!』」
詳しい分析は神の攻撃により中断させられる。
激しい光の雨霰や直接攻撃を耐え凌ぎつつ、なのは達は結界の方を目指す。
「『目的地はあそこだ!何とか攻撃を凌ぎつつ、こちらも戦力を一か所に固めるぞ!』」
クロノの指示が飛び、全員が目配せで連携を取るように動く。
倒れる訳には行かないと、自らを奮い立たせながらも、必死に抗い続けた。
「っ、展開が間に合いません!」
「気合で間に合わせよ!ッ、小鴉!」
「こっちも一杯一杯や!」
一方で、はやて達もまた耐え凌ぐ形になっていた。
「ぬぅうううううっ!!」
「はぁっ!!」
ザフィーラが肉体強化で耐え、その隙にシグナムが切り込む。
間髪入れずにシャマルが援護し、ヴィータが追撃する。
その連携の隙を補うようにはやてとアインスが遠距離から攻撃を放つ。
アインスの場合は、状況によっては切り込む役目も担っていた。
リインははやてのサポートをし続け、索敵や状況把握に役立っている。
「うぁああっ!?」
「っ、させません……!」
「ちぃ……!調子に乗るなよ、下郎!」
ディアーチェの方は、レヴィのスピードを軸に、シュテルがサポートする形を取っていた。
だが、そのレヴィのスピードすら上回られるため、常に劣勢だった。
「……防御すらままならんとはな」
「……なんや?王様、弱音か?」
「たわけ。事実として状況を判断しているだけよ」
何度も防御を破られ、攻撃が直撃している。
倒れていないのは、偏に神界の法則故に。
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