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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第212話「戦闘とは名ばかりの……」
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「かふっ……!?」

 神の一人が繰り出す腕が、プレシアの腹部を貫く。
 元の世界では致命傷だが、幸い神界なため、死に直結することはない。

「ッ……食らいなさい……!」

   ―――“Plasma Smasher(プラズマスマッシャー)

 その状態から、無理矢理砲撃魔法を放つ。
 元よりダメージを負わずに攻撃を当てる事などできない。
 だからこそ、プレシアは捨て身で攻撃を当てに行ったのだ。

「……ッ!くっ……!」

「プレシアっ!」

 だが、プレシア程の大魔導師の砲撃魔法を食らっても、神は倒れない。
 それどころか、追撃の構えを取った。
 すぐさまリニスが割って入り、蹴りで間合いを取る。

「……一応、大魔導師と自負していたのだけどね……直撃させて無傷となると、少し自信をなくしそうだわ」

「相手が相手です。気にすることではありませんよ」

「……そうね」

 プレシアもリニスも、非常に優秀な魔導師と使い魔だ。
 ミッドチルダでも有数の強さを誇る。
 ……そんな二人が、戦闘とは名ばかりの蹂躙を受けていた。

「ぐぁっ!?」

「ぐぅう……!?」

 そこへ、さらにクロノとユーノも吹き飛ばされてくる。
 それだけじゃない、他にも吹き飛ばされてくる者がいた。

「きゃっ……!?」

「ぐっ……!?」

 優香と光輝の二人も吹き飛ばされ、一か所に集まる形になる。

「プレシア!」

「わかってるわ!」

 そうなった瞬間、次に何が起きるか二人は理解した。
 すぐさまチェーンバインドを使って二人ずつ捕まえ、その場から逃げ出す。

「ッ―――――!」

 直後、六人がいた場所に光の槍がいくつも突き刺さり、大爆発を起こす。
 槍を放ったのは、六人を囲うように集まっていた“天使”達だ。

「くっ……このっ……!」

   ―――“Photon Lancer Genocide Shift(フォトンランサー・ジェノサイドシフト)

 爆発で吹き飛ばされ、体勢を立て直す間もなくプレシアは反撃に出る。
 否、正しくは防衛に出たというべきか。

「くぅうっ……!」

 周囲に放った魔力弾は、追撃に放たれた光の玉に貫かれ、相殺すらままならなかった。
 防御魔法を張ってもあっさりと貫かれてしまう。

「すまない、助かった!」

「礼は後よ。一か所にまとめられたわ」

「分断されているよりはマシですよ。多分……」

 だが、その間にクロノたちが体勢を立て直す。
 劣勢のままだが、これで手札は増えた。

「……何回、殺されたのかしら?」

「……10から先は数えていませんよ。無意味だと思ったので」
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