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ある晴れた日に
529部分:空に星は輝いているがその十六
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空に星は輝いているがその十六

「このことは。貴女達にも言えなくて」
「それであいつは」
「たまたまだったんですか」
「大体貴方達と同じだったわ」
 隔離病棟に忍び込む形で、ということだった。
「それであの娘のこと知ったのよ」
「それで俺達もか」
「何だかな」
 皆それを聞いて言葉を苦いものにさせていた。
「因果なものね」
「そうね」
「それでですけれど」
 ここで晴美に問うたのは桐生だった。
「一つ御聞きしたいことがります」
「何かしら」
「竹林さんはどうなるんですか?」
 このことを母親である彼女に問うのであった。
「それで。今は普通の人は面会謝絶ですよね」
「ええ」
「それでこれからは」
「・・・・・・・・・」
 晴美はまずは言葉を出さなかった。首を横に振るだけだった。
 そうしてそれから。静かに言葉を出してみせたのだった。
「どうなるかわからないわ」
「どうなるかって」
「じゃあ未晴は」
「そのままなんですか!?」
 五人はすぐにその絶望的な状況を悟ったのだった。悟らざるを得なかった。
「その。植物人間ですよね」
「そのままで」
「心が動かないの」
 晴美は俯いて彼女達に告げた。
「もう。何もね」
「そんな、それじゃあ」
「本当に」
 そのことをあらためてそれぞれの心の中に刻み込むことになった彼女達だった。
「未晴が。そんな」
「一生動かないなんて」
「私達ともう一緒にいられないなんて」
「そんなことって」
「あの、嘘ですよね」
 ここでまたこんなことを言ってしまったのだった。
「そんなことがって」
「もうすぐ元に戻りますよね」
「身体の方は何ともないんですよね」
「ええ。身体の方はね」
 これもまた正道に話した通りである。そして先程彼女達にも話していた。
「骨折したり腱が切れていたり重傷だけれど」
「後遺症はなくて」
「命に別状はですよね」
「それでも。かなり酷い目に遭ったらしくて」
 言いながらまた首を横に振る晴美だった。その顔がかなり辛そうである。
「それでもう」
「そんな、二度とって」
「そんなことって」
 五人は必死に絶望を消そうとするがそれはとても無理だった。それどころか絶望は話を聞く度により一層強くなってしまっていたのであった。
「未晴、二度と起きることもなくて」
「私達と遊ぶことも」
「御免なさい」
 五人に対しての言葉だった。
「未晴はもう貴女達とは遊べないわ」
「ですけれど」
 明日夢が言葉を出せなくなってしまってきていた五人に代わって晴美に問うた。横からの形だった。
「何で音橋はそれで病室で」
「若しかしたらって思ってね」
 晴美は今度は正道のことを話したのだった。明日夢だけでなく皆に対してだ
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