暁 〜小説投稿サイト〜
Re.IS〜For the love & peace〜
1.Bの災難/新たな天才
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。それよりもレイモンドさんこそ今日は『nascita』のシフトの日ですよ」
ん?…あ。そうだった。
「遅刻だなこりゃ」
「わかってるのならさっさと食べちゃってください!」
「あいよ。てことだからごめんなこいし」
「なら、お兄ちゃんと一緒に行く!」
「あ、それでいっか」
だってあそこ客来ないし。まずいコーヒーの定評がついてしまっているのだろう。
「それじゃあみんなで遊びに行こー!」
「おー」
「……あれ?私も行くの」
日本の首都東京の路地裏ぽいところにポツリと佇む喫茶店があった。レストランカフェ『nascita』。マスターのコーヒーとたまに厨房に立つアルバイトの料理が評判な謂わば隠れ名店といわれるカフェである。
「こんちわー。惣一さん」
「おお!レイ!今日は遅刻しなかったんだな!」
「さとりに口酸っぱく言われちゃって」
この人は石動惣一。この店のマスターだ。元は宇宙飛行士で、火星にも行ったのだとか。
「戦兎さん達は?」
ん、と後ろを指す。彼の言葉を理解し奥のトイレの扉を開けるするととある倉庫へと飛んだ。そう、ここのトイレの扉は秘密があり条件満たす開け方をすると空間転移するのだ。仕組み?わかる分けねーじゃん。こんなトンデモ。
「あれ?紗羽さーん。今日は休憩ですか?」
「レイ君。久しぶり!たまにはここで涼まないとね」
彼女は滝川紗羽。フリーのジャーナリストだ。政治家氷室玄徳、通称玄さんと恋仲のお方だ。ここの常連である。
「お久しぶりです。紗羽さん」
「久しぶりー!」
「さとりちゃんにこいしちゃん。いらっしゃい」
そんな他愛のない会話をしていると、ブーっ!と何かを噴く音が聞こえた。
「ちょっと、何やってんのよ万丈!」
と、怒鳴る紗羽さんが拭き取っている床には茶色い液体が。元凶である当の本人の手にはコーヒーカップが握られていた。
「ゲホッゲホ!まっず!んだこのコーヒー!誰だ入れたの!」
「あんたでしょうが!」
「おう!俺か!」
……万丈さん、あーた。いや、やばいツッコみたいことが多すぎる。
万丈龍我。通称『筋肉バカ「呼ばれてねぇよ!!」』。元格闘家だが東都先端物質研究所の研究員『葛城巧』の殺害疑惑という冤罪?をかけられ「なんで疑問形なんだよ!!」東都政府に追われる身となった。のは前世?の話。前世なんかを持ち出されると何言ってんだこいつ?と言いたくなるかもしれない。俺だって思う。だが俺はそれが嘘じゃないことを知ってる。それは近々話すことになるだろう。
「で、バカ兎二人は何を?」
聞いた瞬間にだ。まるでタイミングをうかがっていたかのように奥の区画からBON!と白煙を上げていた。
「……あの通り」
なるほど。って、白煙すごっ!けむっ!そこの
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