第62話 リベールの思い出
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ばオリビエさんは俺が西風の一員だと知っていて接触したんだろうな。あの時気を付けていれば……はぁ〜……」
リィンはため息をついて後悔している様子だった。わたしはオリビエの事面白いから嫌いじゃないけど、リィンはいつも何らかの厄介ごとに巻き込まれているから苦手なんだね。
「まあその後はフィーの言う通り色々あって牢屋に入れられたんだよな。偶然エステルさん達が捕まってくれたお蔭でメイベルさんが来てくれたんだけど、そうじゃなかったら今頃どうなっていた事か……」
「運が良かったんだね」
わたし達は正式な手順で入国したわけじゃないから、そのまま捕まっていたらヤバかったね。でもリィンってこういうトラブルに巻き込まれすぎな気もするな、まあそういう星の下に生まれたんだろうね。
「メイベルさんに助けてもらった俺は、エステルさん達と一緒に行動を共にしたんだ。その時に聞き込みでヴァレリア湖に怪しい奴らがいると聞いたからそこで一泊したんだ。エステルさんと釣りをしたり、オリビエさんやシェラザードの飲みに付き合ったりしたぞ」
「エステルって釣り上手なの?」
「俺より上手いぞ。虫取りも好きだしアウトドアな人だよな」
「ん、趣味もストレガー社のスニーカー集めって聞いたから親近感があるの」
「フィーも好きだもんな」
エステルはわたしとおマジでストレガー社のスニーカーがお気に入りみたいなの。前もその話で盛り上がったしエステルとは凄く話が合うね。
「それから俺達は空賊の飛行艇を見つけてコッソリ侵入したんだ、そのまま奴らのアジトに連れて行ってもらい一網打尽にしたって訳さ」
「中々大胆な行動に出たな」
「オリビエさんの案でそうしたんだ。何回か危ない時もあったが結果的には上手くいって良かったよ」
因みに危なかったというのは、オリビエがリィンやヨシュアにちょっかいをかけてエステルが怒ったりしたみたい。本当にオリビエってどんな時も平常運転だよね。
「ボースでの出来事はこのくらいだな。後はフィーが見つかるまでロレントでオリビエさんに引っ掻き回されながら普通に過ごしていただけだ。そういえばフィーはルーアンにいた時に何をしていたんだ?」
「わたし?わたしは孤児院の前で倒れていたのをテレサに見つけてもらったんだ。それからは孤児院で生活しながらリィンの行方を捜していたの」
あの時は正直不安だった。だって帝国のヘイムダルからいきなりリベールに来ていて、しかもその時リィンは行方不明になっていたからね。
「子供達の面倒を見たり、そこで知り合ったクローゼの通っている学院に遊びに行ったりしてたね。後はルーアンの町で情報収集かな?」
「クローゼさんが王族だったのには本当に驚いたよな」
「そうだね。でもクロ
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