第62話 リベールの思い出
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よ。そんな細かい事は気にしなくてもだいじょーぶ」
「そうだぞリィン、男ならしっかりと女子をエスコートするべきだ」
「ラウラまで……分かったよ。今は楽しんだ方が良いよな」
「うん♪」
「うむ」
二人でリィンの腕を組んでわたしはウィンクをする、それを見たリィンは顔を真っ赤にして慌てていた。ふふっ、可愛いね。
「ふ、二人とも!?何で腕を組んでいるんだ?」
「告白の返事は待つとは言ったけど、アタックしないとは言っていないよ。リィンに選んでもらえるようにこれからも隙あらばこうしていくから」
「わ、私も負けてはいられないからな……」
ラウラも顔を赤くしながらもリィンの腕を離そうとはしなかった。
「で、でもさ、周りの目が痛いと言うか……ちょっとこれは……」
「気にしなければいいのではないか?別に悪いことをしているわけではないのだからな」
「寧ろ自慢したら?両手に花だよ」
「自分で言うなよ……まあその通りなんだけど……」
結局リィンが折れてこのまま街を周ることにした。とはいっても昨日で祭りは楽しんだから3人でのんびりとお散歩をしているくらいだけどね。
「しかし暇だな……昨日ゼノ達へのお土産も買ったし、大体の所は周ったから行くところがないな」
「そなたがくれたこのリボン、とても可愛らしいから貰えた時は嬉しかったよ」
「気に入ってくれたなら良かった。ラウラに似合うと思って買ったから自分のセンスも捨てたものじゃないな」
「リィンは私の事を良く理解してくれているのだな」
「あ、ああ……好敵手だしな……」
「告白したのにそれだけか?」
「えっ!?いやその……」
「ふふっ、冗談さ。今はな」
「あ、あはは……」
むむっ、ラウラとリィンが良い雰囲気だね。でも負けていられないよ。
えっ、何を負けてられないって?それはどっちがリィンの正妻になるかの勝負だよ。わたしが正妻になるって言ったらラウラが「わ、私がなるべきだ!」って言ったの。何でもリィンと恋人になったらいずれアルゼイド家に婿養子として嫁ぐことになるのだから私の方が良いだろうってことらしい。
当然わたしは反論した。そして最終的に先に告白された方が正妻になるという事で話を付けた。だからこうやってリィンにアピールしているの。
「わたしもリィンに首飾りを買ってもらったよ。綺麗でしょ?」
「フィーの銀髪に良く似合っているな」
「ふふん、リィンの贈り物はわたしの方が良い物だもんね」
「むっ、私のリボンだって良い物だ。そなたの首飾りに負けていない」
むむっとお互いのプレゼントの方が良いと主張し合うわたし達、リィンは目を丸くして驚いていたが慌ててわたし達を止めた。
「お、おいおい二
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