第62話 リベールの思い出
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である守護騎士のトップはとんでもなく強いんだろうね。
「因みに今言ったことは機密事項だ、誰かに話したりしたら俺達がそいつらに消されかねないから気をつけろよ」
「そんな事をサラっと言わないでよ……それで教会に頼るの?」
「いや、どうしようかな……正直教会っていう組織は面倒くさいからな、最悪リィンの力を危ない物して殺しに来る可能性もある」
「えっ、どうして?」
「教会に仇なしたりその可能性がある奴、またアーティファクトを悪用した奴は守護騎士に殺される事もあるんだ。しかも厄介なのが教会の基準でそれを決めるからこっちが何を言っても聞きやしない」
「そんな……駄目だよ。リィンが殺されるなんて事になったらわたし……」
団長の説明を聞いたわたしはリィンに抱き着いて団長にイヤイヤと首を横に振って見せた。大切な人が殺されてしまうなんて耐えられないもん。
教会に仇なしそうだから殺す。そんな勝手な理由でリィンを殺されてしまうなんて絶対に嫌だ。
「無論そうなったら西風が総力を挙げて七曜教会と戦うだけだ。まあそうならないようにこれは本当にどうしようもなくなった時の手段にしよう。だからフィー、そんなに悲観的になるな」
「ん……」
団長にそう言われたわたしは、とりあえず落ち着くことにした。
「まあこの力が何処から来るのかが分かっただけでも収穫はあったさ、慌てずに一歩ずつ前に進んでいこう」
「……そうだね、一歩ずつ歩いていけばいいよね」
リィンにポンポンと頭を撫でられて気持ちが落ち着いた。そんなわたし達を見て団長やラウラも笑みを浮かべていた。
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「ようやく着いたね」
空の旅を終えてわたし達はグランセルに戻ってきていた。時刻はお昼になったくらいだね。
「そんじゃ俺は城に戻って昼寝でもしているよ、お前らも夕方までには帰れる準備をしておけよ」
「了解です」
「それじゃあな」
団長はそう言ってグランセル城に向かった。今日の夕方には帝国に向かうからそれまでどうしていようかな?
「そうだ、ねえリィン。折角だからデートでもしない?ラウラも一緒で良いよね?」
「えっ、いやしかし……」
「リィンに告白したんでしょ?じゃあ遠慮なんて必要ないじゃない」
「……うむ、それもそうだな」
リィンに告白して吹っ切れたのかラウラはわたしの提案を受け入れた。うんうん、良い感じだね。
「それじゃリィン、いこっか」
「えっ、本当にデートするのか!?」
「嫌なの?」
「いや、告白の返事を保留している女の子二人とデートするのはどうかなって思ったんだけど……」
「それはそれ、これはこれだ
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