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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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に居なきゃだめだよね? って言葉が言えなかった。だって、普通にエプロン付けて料理してるんだよ? 一瞬思った何処のお母さん? と。……それよりも、流が凄く変な顔してるから思わず笑いそうになる。私の前でもこんな顔してくれるんだって分かって。それが嬉しくて。
「そういう流こそ、何でここにいるの?」
「え、あ、その、なかなか寝付けなかったので、しばらく起きていたのですが……」
「そう、つまり流もお腹が空いたって事なの?」
「……ぅ、はい」
なんか雰囲気的に小さくなった気がする。最初の頃の固い雰囲気じゃなくて、全体的に少し柔らかくなった感じがする。うん、普通に料理してるってことは。普通に作れるってことだから……よし。
「そう、えっと、その。お願いがあるんだけど?」
プライドなんて投げ捨てる!って思って話しかけるけど。正直やっぱり気恥ずかしいもので。自然と目線が泳ぐ。でも言いたいことは言い難くて……どうしようかと思ってたら。
「いいですよ。そこで座って待ってて下さいね」
そう言って私の思ってることは既に見ぬかれてた。そのまま厨房の道具をいろいろ使いながら料理を再会するけど。その前、流が移動する前に一瞬だけ。一瞬だけ優しい顔つきになったのを私は見逃さなかった。そして思う。
凄く可愛い。と!
うん。本当に可愛い! あぁ、私も料理……辞めとこ。響達に怒られる。絶対に。なんて思って待つこと数十分。私と流はそれぞれ目の前の席に座って、俗にいう相席だ。で。
「……」
「……どうかしましたか、叶望さん?」
「……」
「……もしかして口にあいませんでしたか……?」
目の前でどことなく不安そうな顔をしている流。ちなみに流が作ったご飯は、ご飯とわかめ入りのお味噌汁。それに玉子焼きという。日本の一般的な朝御飯で。多分、私に気を使ってくれたと思う。確信はないけど。
だけど流が作ったご飯を一口食べて、今の状況なんだけど。なんだけど。本気で全力で思ったことを言おう。というか心に浮かんだ言葉を言おう。
「流?」
「……何でしょうか?」
「結婚しよ?」
「……ぇ?」
……うん、何いってんだろう私。心に浮かんだ言葉をそのまま口に出したら、私の口はなんか馬鹿な事を吐き出しましたよ? あぁ、あぁ、あぁ。顔がどんどん熱くなってくるのが分かる。視線が泳ぐけど、なんとか流を捉えるけど。その流もなんか私を見たまま固まってて。あぁ。あぁ!
「え、あ、そ、その! 今の間違いだから! そのご飯美味しくて、つい口からなんかポロって! だから、気にしないで! 間違いだから気にしないで! ね!」
生まれて初めてここまで恥ずかしいと思ったことはない。目の前にあったご飯を何時
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