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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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紅茶を飲む奏。儚い感じで絵になる。あ、現実逃避に入ってた。まぁ、話は聞いてるからだいたい分かるんだけど。それでもな。

「……俺リアルタイムで居なかったしなぁ」

「……バーカ。それに目の敵にされてるってわかってるでしょ?」

「……あぁ、こっち見る視線に怒りを込めてるから分かるよ」

 そう、何よりもティアナからの視線が超痛い。同じく若干ましだけどスバルからも睨まれてる。
 なんかしたっけなぁ。
 
「……それよりも反省文、終わんねー」

「自業自得でしょう? 頑張って」

「……めっちゃ頑張る」

 奏のこれまでの話から、どうもティアナは、ミスショットしたあの日からずっと自主練をしてるらしい。どの程度無茶なことをと質問すれば、何時間もずっと続けてるらしい。一日の訓練後に、昨日からは朝練の前にスバルと自主練してるらしいし。
 奏曰く、それに気づいたのは今日との事。
 
 話を聞きたいけれど……今の俺じゃ話は聞けない。それどころか、避けられてるし。
 
 さて!
 
「……息抜きにちょっと流見てくる」

「はいはい、いってらっしゃい。ちなみにシャマル先生は留守だよ」

「……ありがとさん」

 くっそ、気まずいってわかってるせいで、奏の悪どい笑みが嫌に映るわぁ……。

 一通り移動して、医務室入ると、相変わらず流のいる場所はカーテンで閉められてる。気配から察するに、流一人っぽいな。
 
「あー……流か? 入っても……いいか?」

「……緋凰さん。どうぞ」

 良かった。万が一拒否られてたら嫌だなーとか思いつつ、カーテンを開けて中に入る。そこに居たのは入院着を着た流。ただ、いつもと? 違うのはメガネを掛けて読書してた。

「具合。大丈夫か?」

「……えぇ、緋凰さんと叶望さんが助けてくれたおかげで」

「そうか、復帰はいつ頃になりそうとか、聞いた?」

「いえ、その辺りは全く。暫くは安静にするように、と」

 心なしか沈んでる様にも見えるけど、今一表現が薄いというか、なんというか。雰囲気で察しないといけないから大変だ。
 
「……映像見たよ。デバイス……いや、アークもしばらくは修理だってな」

「……はい。私が動揺した結果、無茶をさせました」

「いやぁ。砲撃食らって涼しい顔で手を伸ばしてきたら動揺もするさ、それよりも命があって何よりだ。
 まぁ、もっと速く来てくださいって思ってんだろうけど」
 
「いえ、そん……痛たた」

 否定の言葉を述べようとして、お腹に力が入ったのか前のめりになってる。
 ふと、流の足元の部分がやけに膨らんでるのが見えて捲ってみると。
 
「……こいつは」

 スースーと寝息を立ててる震離の姿が。若干疲れた様
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