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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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 真っ暗で、一畳程度の部屋なもんで正直暇。
 
「……何してんのバカ」

 不意に聞こえた声に、笑ってしまいそうになるのを堪えて。

「……接触は禁止されてんぞー、速く離れろよ震離」
 
「……うるさい、バカ。バカバカバーカ」

 ……バカバカ言いすぎだろうに。というよりまだ落ち込んでんな。外でちゃんとしてればいいんだが……まぁ、奏居るし問題ないかな。
 
「……すぐに離れるよ。流が起きたってだけ伝えに来た」

「マジで! あぁ……良かったぁ」

 震離の言葉に心から安堵する……って、え? あの怪我で……昨日の今日で? すげぇなおい。
 
「それだけ。あとシグナムさんと戦った理由聞いたけど?」

「え? あぁ、マジよマジ。それだけだ」

 ……表情は見えないが、ちょっとだけ何時もに近い声に。
 そして、一拍置いて。
 
 トントンと、何回かノック音と壁をなぞるような音が聞こえて……その意味を理解して直ぐに答える。
 
「……あぁ。あ、そだ。流によろしくな」

「うん……じゃあねばぁか」

 ……捨てセリフ吐いて行きやがった。
 
 しっかし、バレるのすっげぇ早かったなぁ。なんでだ? あれは見てたから走ってきたんだろうってレベルだったし。
 あー、それにしてもこっから出たくねぇなー。絶対なー睨まれまくるだろうし、ヴィータ副隊長からはわかりやすく圧掛けられるだろうし……怖いわ−。
 
 
 ―――4日後。
 
 ……わかってた。わかってたけど。ヴォルケンリッターの皆さんや、八神部隊長、高町隊長からの視線が超痛い。
 いやまぁ、やらかしたことを思い返せば全然温情。普通だったら左遷コースだし仕方ない。エリオとキャロはぎこちなくも接してくれてるのが癒やしだよ……ライトニング小隊はいい人ばっかだわぁ。
 
 とりあえず。流の傷の表面はほぼ回復して、見た目はなんとも無いらしい。内臓のほうにまだダメージが残っているらしく、シャマル先生と震離のせいで医務室で軽く監禁状態になっている。心配した時の震離は異常に強いからな。あらゆる手段使っておとなしくさせるし。まぁ、けが人がおとなしくするのは当然だし、出て行く流を脅せる手段もあれば、なんとかなるだろう。

 それよりも、問題が一つ。というよりさっき知ったんだけどね。

「なぁ、奏?」

「ん、どうしたの響? なんか疲れてる顔してるけど? 丸四日休みがあったんだから元気でしょ。さ、頑張れ」

 食堂の向かいの席に座る奏に話しかける。うん、軽いことでも心配してくれてありがとう! その後のトゲがあるのは流すけど。

「ティアナのこと。奏はどう思う?」

「はぁ、無茶したらいけないよって言ったのになぁ」

 ため息吐きながら
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