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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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さんと対等に……いや、二本持っているせいか、若干響が押しているようにも見える。あのシグナムさんを。
 
「……はぁ? あの馬鹿たれ……シグナム姐さんの気も知らずに! クソが!」

 地面に拳を叩きつけながら、陸曹が怒りを込めてつぶやく。
 もしかして聞こえてる?
 
「ヴァイス陸曹。アタシも聞いても?」
 
「あん? あぁ……待ってろ。ストームレイダー。ティアナのデバイスにも飛ばしてくれ」

 一拍置いた後、クロスミラージュが点滅して。

[Thank you.]
 
 受信完了したらしく、直ぐに私にもあの二人の会話が聞こえてくる。
 
『……っ、てめぇがあん時、流ん所にまっすぐいけば、被害はもっと少なく済んでただろうが!』

『……その程度の戦略眼しか無いのかお前は!』

『はぁ? 音に聞いたヴォルケンの名が泣くじゃねぇかよおい! 盾の騎士がいて抜かれる心配でもしてたのか、ああ!?』

『話にならん……な!』

 ……え? だって、シグナムさんはあの時V型の処理をメインにしてたはずで、あの時私達が前に出ていければ……いや、違う……響には、私達は……私はそもそも眼中に無かった? 私なんかじゃ助けられないって見切られてた? 何よ……それ?
 クロスミラージュを持つ手に力が入る。悔しい……と! ただ、その思いだけが溢れてくる。
 シグナムさんに――強い人に頼るのは当たり前だ。だけど……それでも。
 
 私はそもそも要らなかったと、響は言っている?
 
『シグナム二尉! 緋凰空曹! 何をしてるんですか!』

「……なのはさん達が来たな。ティアナ。今日はこの程度にしておけ。あと先輩……なのはさんが昔言ってたことを一つ。
 無理や詰め込みで、ヘンな癖つけるのもよくねェぞ」
 
 静かに陸曹が離れていくのにつられて、私も着いていく。
 
「……それでも、詰め込んで練習しないと……うまくならないんです。 凡人なもので」
 
「凡人、か。俺からすりゃあ、お前は十分に優秀なんだがなぁ。 羨ましいくらいだ……ま、邪魔する気はねェけどよ。お前等は体が資本なんだ。体調には気を使えよ」
 
 ……気遣ってくれてるのはわかる。でも、お礼を言う気力すら無かった。
 
 もっと……強くならなくちゃ。もっと、少しでも無理をしないと。少しでも詰め込まないと、追いつけない。だから、あの時(・・・)から決めたんだ
 そうしないと……アタシに……価値なんて無い。六課に居場所なんてないんだ。
 
 
  ―――
 
 ――side響――
 
 昨日、シグナム副隊長と刀……というか鞘持って、やり合った結果。懲罰房4日が言い渡されました。
 具体的な軍規違反は、上官侮辱と、まぁですよねっていう結果。
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