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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
=81話=勇者の道標
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る。あくまで俺の推測とクエスト内容があっていれば、の話だが。

「……世界樹っていうのは」

「ここ、だろうねー……ダンジョンの塊ではあるからクエに対応したダンジョン1つ増えてても、ね」

 ALOの中心である世界樹ユグドラシルの周りにはダンジョンやフィールドがいくつも転がっている。いや、数多の中に唯一存在するのが主要都市アルン、といった方が正しいか。旧ALOでプレイヤー全員がゴールとしていた世界樹の頂上からはたまた、邪神の住まう地ヨツンヘイムのような数も種類も多くのダンジョンが存在する。

「だとしても、火山につながりそうなところあるかしら」

「普通に火山となると……マンダー領にある、あそこかなぁ……?ただ、アイテムとして持ってこれないし、持ってこれたとしてもマグマとかだと燃えるよね」

「それに関しては火山そのものじゃなくて、火山のエネルギーだから……あるんだったらそれくらいの威力を持つ魔法でもいいんじゃないかな」

 火山が噴火するレベルのソードスキル、魔法等を妖精の体で発動できるのなら。サウス曰く、命名にこそ「マグマ」は使われているものの実際のそれとは火力も範囲も大きく劣るものしか確認されてないとのこと。

「誰かが開発したオリジナルソードスキル……OSSのシステムを除いてだけど」

 ALOが旧ALOと新ALOと分けて呼ばれるようになった大型アップデートの際に追加されたコンテンツの1つがサウスの口に出した『オリジナル・ソードスキル(OSS)』。自身の理想の動きをソードスキルとして記録して使用できるもの。聞くだけなら「ぼくのかんがえたさいきょうのそーどすきる」が作成できそうなものだが、使用難易度はシビアにもほどがある。OSSとして認定されるためには、かのギネスもびっくりな唯一性、速度、練度、回数……もう考えたくないレベルの条件が必要となる。
 通常プレイでは、普通のソードスキルでも十分な火力がありわざわざOSSに手を出す人間は廃プレイヤーか変人しかいない。が、サウスの上官であるユージーン将軍は魔剣グラムから繰り出される両手剣8連撃ソードスキルを生み出したらしい。

「ユーさんすごいでしょ」

「……同じ大剣使いとして戦ってみたいっす。サウスパイセンどうにかして」

「ま、11連撃とかふざけたものもあるらしいけど……ただ、OSSは開発者か継承者しか扱えないじゃない」

「いや、俺のも推測でしかないけどね。……ってことは……なるほどね、あの武器かぁ……あの武器もALO実装されてるの、すごくない!?」

「リっくん?」

「リクヤー、一人で興奮されてもわからないわよ」

「ああ、ごめんごめん。……うーん、今俺が言ったのが正しいのなら、だけどさ」

 ユカの淹れた飲み物を口に含みながら興
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