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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第9話 ホテル・アグスタ
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 しんってまで言いかけたんなら、最後まで呼べばいいのになーとか思いながら、後ろを見た瞬間、ローブを纏ったアンノウンが拳を振りかぶってて、振り下ろした瞬間だった。


――side流――

 油断していた……正直腹がたつ。いや、自分が嫌になる。気を失って墜ちる叶望さんを、アンノウンから引き離して、少し離れた場所へと連れてくる。手首を持って、脈を確認――正常。外傷は――無し。
 ただ、突然の衝撃で防ぎきれなくて、気を失っただけ……か。

「よかったぁ……」

 思わず声が漏れた。本当に良かった、だが。何故あのアンノウンは加減をした? いや、こちらとしてはそれで十分助かった。直ぐにギルとアークを取り出して――

[っ?! マスター!!]

 アークの言葉を聞く前に腹部に衝撃――上空に飛ばされ、そこでようやく攻撃されたという事実に気づく。
 ダメージは重い。何時接近された? 何故気づかなかった? 敵の総数は? どれほど差がある? 私一人で対処は可能? 
 
 否、それらよりも。
 
「ギル!」

 叶望さんの近くには、吹き飛ばされた時に手放してしまった大剣――ギルに指示を出す。万が一にもあいつが叶望さんを攻撃するかもしれないから、だから!
 
[っ……! 了解。ご武運を!]
 
 元々込めてあった魔力で防御魔法を張ってもらう。今の手持ちの武装はアークだけ。銃だから接近戦は厳しい……だけど。

「さぁ、お前はどこまで持つかな?」

「……黙れ」

 遊び感覚でこいつ……!
 ノイズ混じりの声を聞きつつ、空中で体勢を整え、私を吹き飛ばしたアンノウンに銃口を向ける――が。

「遅い」

 既に地上には居らず、気がつけば横に来ていた。
 
 でも!

「アーク!」

[分かってます!]

 地上目掛けて砲撃を放つ、そして、その車線上には盾を配置するようにミッド式魔法陣を展開。同時に砲撃が魔法陣に当たった瞬間、砲撃が私とアンノウンに向かって戻ったとほぼ同時にもう一つ魔方陣が展開。当たった瞬間、散弾状になって向かって降り注いだ。

「ほーぅ。だがっ!」

「ぐ、がぁあ!?」

 右側頭部に衝撃と共に、気がつけば地面に叩きつけられていた。でも――
 
「……やっぱり……かっ!」
 
 その程度の砲撃は聞かないと言わんばかりに、アンノウンは散弾を拳で相殺していく。
 直ぐに立ち上がって……くっ、まだ二打しか受けてないのに、足が震える! 身体強化で無理やり足を動かして、踏み込んでアンノウン目掛けて突っ込む。

「アーク!」

[了解! ブレードフレームオープン!]

 銃口に刃を展開し思いっきり、今も相殺しているアンノウン目掛けて突き刺す。
 
「……ふ
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