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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第9話 ホテル・アグスタ
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をこちらに向けつつ、右の長刀を逆手に持ち替え構え直す。
そして、一瞬の間。
「……ふむ、目的は果たしたか。侍、預けるぞ!」
「何? おい、手前ぇ!」
武士の足元が紫色に輝きだした。そして、一際光が強くなった瞬間、奴が消えた。突然の事で把握するまでに時間がかかったが、おそらくあれは第三者の手による転移魔法、又は召喚魔法のどちらかだろう。周辺の確認をした後、刀を鞘へ納め、息を吐く。けど。
「あいつら無事か!?」
通信ウィンドウを展開し、ロングアーチに通信を飛ばすが、未だ不通。ノイズ混じりで何か叫んでるのはわかるが――
『ティ、ティ――、大―夫? 無茶―な――!』
あん? シャーリーさんがなんか叫んでるが。誰にだ?
だが。
「ライトニング5。スターズ5、6と合流する!」
無事で居てくれ。
そう願うと共に、視線の先に罅が入った。
いや、正確には景色に、だ。そして、その罅の発生元ははるか上空。まるで卵が孵る様に罅は広がり、そして。
赤黒い魔力光が輝いたと同時に、割れて――
――――
――side震離――
通信が途絶。完全に分断されたけど……最悪!
「欝陶しい、もう!」
自分の杖に刃をつけて一気に薙ぎ払って、周辺のガジェットを破壊する。
隣で砲撃と射撃を駆使して戦闘する流は落ち着いてるようで、心強い。しかも手数優先というか、突っ込む必要もないから、長銃――アークだけ展開してる。
「……どうかしましたか叶望さん?」
「ううん、なんでもないよ」
……やっぱりまだ私との心の距離はあるなぁ。この数日流と接してきたけど、殆ど表情出さないし……だけど、流をデレさせれば……向こうの隊長さんに見せてた表情を見ることがきっと出来る! よし!
「頑張ろう!」
「えぇ。そうですね。ジャマー系か、わざわざ完全に途絶するように結界を張ったか……わかりませんが。なんとかしましょう」
その通りだ。ジャマーを用いた分断だと思いたい。わざわざ結界を張るなんて、なんのためにって話になるし。
「ブルーティガードルヒ、フォイア!」
刃を展開させた杖を構えて、雷を短剣方スフィアをガジェットに向けて発射する。流が使ってる技だけど、結構使い勝手がいいかな。私的には十分使いやすい。威力も申し分ないし、周辺に見える限りのガジェットは破壊し終えたし、いいかなこれで。
「どうよ!」
「……凄いですね」
やった、素直に驚いてくれた! 現に普通に驚いてるのか目が点になってるし。よっしゃ。このへんは終わったし次は……。あれ、流の顔が一気に変わった。
「しんr……叶望さん! 後ろ!」
「は?」
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