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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第9話 ホテル・アグスタ
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達が出てこれなかったのも、ホテル・アグスタにトライアングルエースが居るという事実だけで近寄りがたくしていたのと、万が一抜けた後に襲われた時のリスクを取ったという事。
わかってる。襲われて、各社の重役と、教会のお偉いさん。そして無限書庫の司書長に何かあった場合を考えれば仕方がない事だ。
あー……くっそ。襲われる確率の高さなんて解ってた筈だ。
駄目だ、せっかくクールダウンしたのに、すぐぶり返す。
「……なぁ緋凰?」
「はい、何でしょうか?」
事情が事情だからシグナムさんも悔しそうだが……いや、どこか怪訝そうな顔を。
「……一つ聞きたい。昔、どこかで――」
「ありません。そういった筈ですが?」
「……そうだな。すまない。二人目のアンノウンに打ち込んでた攻撃に……どこか見覚えがあってな」
……あー。やっぱ、意図的に忘れてる……訳じゃなさそうだが。微妙だな。変に取られても困るし。
ちょっと質問……いや。やめよう。そんな気分じゃねぇ。
「シグナム副隊長。すぐ戻ってきますし、叶望……スターズ二人の分も動きますので、一度様子を見に行っても?」
「あぁ。二人分と言わなくとも、交替部隊も居るし問題はない。様子を見に行ってこい」
「ありがとうございます。では」
一礼してからホテル目指して往く、ふと森の中をなのはさんとティアナが歩いてた。だけどどうにも二人の表情は暗くて、特にティアナなんて本当に暗い。
「……何かあったと見るべきか。けど」
なのはさんが話をしているから多分大丈夫だろう。それよりも速く行こう。
本当に無事でいてほしい。
到着して、俺が居なかった間の情報……特にティアナ関係で何かあったのかと奏から聞く。
――――
「ミスショット、ね」
「スバル曰く。初めてだって、さ」
初めて、ね。なんとなく察してたけど、やはり完璧主義か。だけど、少し変だな。スバルがミスした時は、ティアナはツッコミを入れるはず。厳しい言い方かもしれないけど。
「ちなみにスバルはその時全く見えてなかった、そして、ティアナ自身もテンパってた……かな」
奏がデバイスを点検しながら教えてくれる。
その後も色々話を聞くと、エリオ達が疲弊して、後方へ下げ、ティアナとスバルが前に出てのコンビネーション。ここまでは悪くない。このスイッチは悪くはないが。
だが、この後、ティアナがミスショットしてしまい、前に出ていたスバルを撃ちかけた。それを守ったのがヴィータさん。同時に前線からさげられた、と。
結論からいうと、おそらく奏も近くにいたろうし、この時点の最適解は隊長陣に来てもらうべきだし、何よりも進撃する必要はなく、護りに徹すれば問題なかった
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