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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第9話 ホテル・アグスタ
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、声を掛けられる。その声の主を確認して、直ぐに俯く。
「……奏、どうしたの?」
「ん、ちょっと、様子が気になってね」
私の隣に奏が座り込む。一応ガジェットの調査とかしてるけど。さっきから流の事で頭が一杯で。正直今は誰とも会いたくないし。話したくない。
「……こっちもあっちも大変だから、とりあえず、さ。誰も見てないから泣きなよ」
「……何いってんの?」
奏がよく分からないこと言いながら私の真ん前に立つ。うつむいてても、奏が底にいるのが分かるから、視線を横に流すけど、奏は口を止めない。
「……震離、私達とは付き合い長いからあなたの事を知ってる。けど、ティアナ達はあなたの明るい部分しか知らないよね?」
「……」
「せめて、皆の前じゃ笑ってなさい。そうしないと皆不安がる。FW組は今、大変な状態になってきたから」
「……」
「大丈夫」
「……ッ! ……私、何も何にも出来なかったぁぁぁぁ……何一つ通すことも、何も……何も出来……ゥゥゥゥウウッ!」
奏の胸に顔をうずめて、声を殺す。正直誰かが見たら情けないって思われるかもしれないけど。だけど、たくさん泣いて、泣いて、少し心が軽くなった。
――side響――
……よし、動こう。そう思ったと同時に空へと上がり、ホテルを目指す。同時に機動六課へと回線を繋ぎモニタを開く。そして繋いだ先にいたのは。
『どうした響?』
「すまん優夜。少し調べてほしいことが出来た」
『あいよ』
「とりあえず黒い服に黒い陣羽織、そして頭がすっぽり隠れるほどの仮面と、身の丈ほどの刀、そして赤い銃を持った人間で、管理局に敵対してる奴。それと、右目が緑で、攻撃が通らないローブの奴を調べてくれ」
『なんだそいつ? まぁ、調べるけど時間掛かるぜ?』
「いいさ、あと帰ったらみんなに……いや、四人に見せたいものがあるから俺の部屋に、夜に来てくれ」
『……了解、すぐに調べるけどあまり期待するなよ? じゃ』
そう言ってモニタが閉じる。さて、あいつらの元に戻って――
「緋凰」
不意に声をかけられ、そちらに目をやると。
「……シグナム副隊長」
直ぐに今回の件、交戦した二人のアンノウンの報告と、シグナム副隊長達の状況も確認。
予想はしてたが、あちらにはV型を中心に大量のガジェットが向けられていたらしい。それをシグナムさん、ザフィーラさんで迎撃、ヴィータさんを一端ティアナ達の方へ向かわせてたらしい。
その上で、震離達の方へ向かう手筈だったとのこと。
わかってる。行かなかった訳じゃない。イレギュラーが重なった結果、メインの守りを抜かれないように立ち回った結果なんだと。
なのはさん
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