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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第9話 ホテル・アグスタ
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一瞬で懐まで踏み込まれた。でも。
「そう言われて――」
間合いを詰められたが、即座に右手の刀をそのまま上に上げ斬りかかる。しかし、この一撃を無視して、刃を掴まれた。
即座に、右の刀から手を離して、体の各部を連動して。右手をもう一度胸目掛けて走らせて。
「――わかりましたって言うかよ」
衝撃を叩き込む。
だが、こいつ。わざと受けに来やがった……!
直情型だと思ったがいやに冷静だ。反対に俺は熱くなりすぎてた。嫌になる。
お蔭でダメージの程度を測られた……! 悪手だったか。
震離の攻撃度合いを少し見てたからわかるが、こいつ……なんだ?
衝撃を徹さないとダメージが与えられない。いや、もっと高出力、高威力の攻撃、砲撃ならわからんが……普通には攻撃は通らない。
刀は全部無い。だが、流の剣ならある。まだ戦える……が。
「……あぁ、もう! 仕事が早いのも考えものね……せっかくのテストが! もう!」
迎撃姿勢を取ったと同時に、フードの足元がまた紫色に輝きだした。
「あぁ、あぁ、あぁ! ヒビキと言っていたわね! ヒビキ、ヒビキ!! 次も私と遊びましょう!!」
そして、一際光が強くなった瞬間、奴の右目が見えたが直ぐに消えた。周辺の確認をした後、ギルを逆手に持って深く息を吐く。けれど。
「……クソ」
周りに誰もいないのを確認して地上に降りてから呟く。隊長陣に意見して俺か奏の何方かを流と震離の側に置いておけば良かった。いや、ティアナ達の援護に付けとけば、俺や奏が遊撃に回れた。だけど、結果は出てしまった。もう戻れない結果だ。もう少し警戒を広げておけば。遊撃の手筈を整えておけば。もう少し結果が変わっていたはずだ。
[緋凰様。救援感謝致します]
「……救援になったかね」
[えぇ。叶望様と貴方がいてくださったから、マスターの助かる確率は大きく上がりました。感謝しかありませんとも]
「……そう言ってくれると救われるよ。ありがと」
ため息が漏れる。
頭の中じゃ分かってるよ、分かってる。だけど心は違う。
あぁ……俺じゃ時間稼ぎ程度しか出来ないことが、悔しい。
――side震離――
……参った。本当……本当に。だけどシャマル先生に見せる前に流の体を触診だけしてみた限りだと。外見よりも大丈夫そうだった。だけど、あの出血量は危ない。流の体は小さいから。エリオやキャロよりも少し大きくても、子供として括られる程小さい。それでも。
「……何やってんだろ」
本当にその一言に尽きる。いいところを見せようと、張り切って自分の背後を疎かにして。気を失わされて。私は……私はッ!
「震離」
少し離れた場所から
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