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麗しのヴァンパイア
第百五十四話

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               第百五十四話  シェスタの後で
 雪路はカーミラが案内してくれた会員制の喫茶店の中でゆっくりと寝た、酔いのせいかよく寝ることが出来た。
 そして目覚めた時に時計で時間を見ると。
「四時ですね」
「一時位にお店に入ってね」
「四時ですね」
「三時間位寝たわね」
「そうですね、何か」
 起きるとだった、実際に。
 頭に鈍く強い痛みを感じてだ、雪路は言った。
「二日酔いにです」
「なってるわね」
「これは間違いありません」
「それではね」
 二日酔いになっているならとだ、カーミラは雪路に微笑んで話した。
「わかるわね」
「はい、お風呂ですね」
「今度はお風呂に案内するから」
 そうするというのだ。
「いいわね」
「ではそちらもお願いします」
「それではね、このお店の近くにね」
「お風呂に入る場所があるんですね」
「スーパー銭湯があるから」
 今度はそちらだというのだ。
「そちらに入ってね」
「そうしてですね」
「汗を流して」 
 その様にしてというのだ。
「身体も奇麗にして心もすっきりして」
「お酒をですね」
「完全に抜いて」
 二日酔いの状態になっているがというのだ。
「それでね」
「夜は夜で、ですね」
「次の場所にい行きましょう」
「そうするんですね」
「一日はまだあるわ」
 終わりではないというのだ。
「だからね」
「これからもですね」
「お風呂に入って」
「それから夜も楽しんで」
「じっくりと満喫して」
 快楽、それをというのだ。
「生まれ変わればいいのよ」
「生まれ変わるんですか」
「そうすればいいのよ」
「お酒も飲んで」
「その為のお酒だから」
 こう言ってだった、カーミラは雪路を次の場所に案内した。酒と遊楽の時はまだ続くのだった。


第百五十四話   完


                   2019・4・25
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