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ある晴れた日に
52部分:穏やかな夜にはその一
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「それかメタルダーだな」
「うん、それもあるよ」
「どっちにしろどんなセンスなんだよ、ったく」
「おめえ等男子一年全体でワーストドレッサー賞もらったじゃねえか」
「御前等もな」
 忌々しげに春華にも返す。
「御前等の格好もひでえだろうが」
「アバンギャルドなんだよ」
 開き直る春華だった。
「うち等はな」
「そうよ」
 奈々瀬が春華に続く。
「私だって自分の服装には自信があるけれど」
「それで自信があるってどういうセンスなんだよ」
 また自分のことは棚にあげて奈々瀬に言う野本だった。
「足にぬいぐるみ付かせて街歩くのかよ、おめえはよ」
「普通よね」
「そうだよな」
 春華が奈々瀬のその言葉に頷く。
「しかも鰐かよ」
「鰐は可愛い生き物よ」
「猛獣だろうがよ」
「そんなこと言ったら虎も猛獣じゃねえか」
 やはり口の減らない春華だった。

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