暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica46頂点〜Schweat Paladin〜
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たミヤビの手を取り、プラダマンテの側から離れるためにみんなと一緒に空に上がった直後、クラリスが「狐火!」そう大声を上げた。狐――ナデシコの口からチロチロと蒼い火の粉が漏れてたけど、クラリスの言葉を合図にそれは冗談じゃないレベルの火炎砲となって、プラダマンテを襲う。

「くぅぅ・・・!」

「あつ・・・!」

これまでに見たことのある火炎魔法のどれよりも強大で、極悪な火力。結界外じゃ絶対に使っちゃいけないレベルの爆発が起きた。

「あの、これって亡くなってませんか・・・!?」

「ミヤビ。今のうちに伝えとく。プラダマンテのスキル・空間干渉について」

あのルシルが、最強、と断言するようなものだ。プラダマンテがスキルで出来ることを大まかに説明してると、「イリス、ミヤビ! 注意!」セレスの声で一旦中断。とは言ってもほとんど伝えられた。

――シュヴァルツェス・ロッホ――

「来るよ、気を付けて」

「はいっ!」

爆炎が急激に一箇所へ収束していって、直径800m圏内にあった建物の瓦礫すら残らない焼け野原の中心に、若干すす汚れたプラダマンテの姿を視認できた。けど「まったく通用しないってわけじゃないんだ」ってことが、この20年で初めて判った。すす汚れたということは、完全に無力化できなかったわけだから。

(大威力の空間包囲攻撃・・・か。わたし持ってないな〜。それに、攻撃範囲が広かったりすると迎撃させ易くなるし・・・難しいな)

「シャルフリヒターを掲げた!」

「攻撃来るよ!」

――ラウムシュナイデン――

プラダマンテが“シャルフリヒター”を振り下ろそうとした瞬間に・・・

――神速獣歩(ゲパルド・ラファガ)――

――ゲシュヴィント・フォーアシュトゥース――

――ゼクンデアングリフ――

セレスとルミナとアンジェが、高速移動魔法で一気にプラダマンテに接近すると同時、“シャルフリヒター”は完全に振り下ろされた。剣先の延長線上の空間がバックリ割れて、さらには地面を何十mと斬り裂いて、クレバスのようなものを生み出した。

「な・・・!?」

「これが空間干渉による攻撃よ、ミヤビ」

直撃は即死。ただ、プラダマンテの空間干渉にはある欠点がある。空間に何らかの干渉したら、その干渉を解除してからじゃないと次の干渉が発動できない、というもの。同時に空間をいじり続ければ最悪世界が崩壊するらしいし、連続や同時使用は脳に負担が掛かり過ぎるって聞いたことがある。ま、それが判ってはいても勝ててないのがわたしなんだけど・・・。というわけで1対1で勝てないなら、1対多で押し切る戦法を執る。

「行くよミヤビ! トリシュはこのまま狙撃で! クラリスはナデシコの指示に注力!」

「了解です!」「
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