暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica46頂点〜Schweat Paladin〜
[14/14]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
なかった。わたしの様子に鼻で笑うリナルドが、現役時代の大鎌型デバイスを起動して、わたしの首に添えてきた。

(誰か・・・!)

助けが来ることを願いつつ、でも次の瞬間に訪れる死を恐れてギュッと目を強く瞑った。だけど大鎌の刃がわたしの首を刈ることはなかった。

「ぶごぉ!?」

目を開けて見れば、リナルドの腹から突き出した“シャルフリヒター”が視界に入った。プラダマンテが、実の兄のリナルドを貫いたんだ。わたしは混乱して、その様子を見開いた目で見る。

「お兄様、私たち新生ベルカ騎士団はもう・・・負けているのです。・・・大人しく舞台を降りましょう」

「ごぼっ! ごふっ、プラダ・・・マン・・・」

ドサッと倒れたリナルドの目は驚愕に大きく見開かれて、死んだことを知らせるように瞳孔が開いてた。

「イリス・・・。最期はお前の手で討たれたかった、剣騎士として・・・。すまない、こんな勝ち逃げのような形で、お前との長年の闘いを終えることを・・・許してくれ」

「待って・・・ダメ・・・ダメ、プラダマンテ・・・」

プラダマンテは自らの腹に“シャルフリヒター”を突き刺して自害しようとした。

「させない!」

「ぶぐ!?」

でもその前に“シャルフリヒター”が蹴り上げられて吹っ飛び、さらにプラダマンテをぶん殴ったのは「ミヤビ・・・!」だった。

「死に逃げるなんて許さない! 生きて、みんなにごめんなさいをしないとダメです!」

今の一撃で気を失ったのかプラダマンテは倒れたまま。その様子を一瞥した後、わたしはミヤビに「ありがとう」お礼を言った。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ