暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica46頂点〜Schweat Paladin〜
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された瞬間・・・

「やめて!」

わたしの懇願むなしく魔力刃は3人に直撃した。その衝撃に3人は宙を舞い、ドサッと勢いよく地面に叩き付けられた。

「・・・。これでお前と私だけだな、イリス。最期にお前と1対1で闘っておきたかった」

わたしはフラフラと立ち上がって、もう言葉を紡ぐことなく鞘に収まったままの“キルシュブリューテ”を手に取り、抜刀の構えを取る。

「カートリッジロード」

カートリッジシステムは無事だから、全弾をロードして魔力を爆発的に上昇させて魔力刀の攻撃力を引き上げる。

「もう言葉は要らない、か。・・・そうだな、最期の決着に相応しい静けさだ」

“シャルフリヒター”の剣身に魔力を纏わせ、バットのように振りかぶったプラダマンテ。

(医療班は呼んだけど、プラダマンテと交戦してる限りは近付けないはず)

だから早々に決着を付けないと。深呼吸を1回して、グッと地面を踏み込んで・・・

「真技」

――閃駆――

プラダマンテに突っ込む。柄を握り、わたしの間合いにプラダマンテを入れると同時、彼女は全力フルスイング。

「牢刃・弧舞八閃!」

そしてわたしは、密かに長年練習していたシャルロッテ様の真技を繰り出した。鞘から“キルシュブリューテ”を抜き放ち、魔力刀を構築していた魔力を分解して8本に再構築。そしてプラダマンテを牢に閉じ込めるかのような8方から同時斬撃を繰り出した。

「っ!!」

同時8撃だったけど、プラダマンテは半数の4撃を捌いてきた。でも残り4撃は左肩と左頬、右腰と右脚を裂いてやった。片方だけとはいえ腕と脚にダメージを与えることが出来たから、少しは真っ向からやり合えるはず。

「うおおおおおおおお!」

魔力変換は行わず、ただひたすらに身体強化と魔力刀維持に魔力を注ぎ、“キルシュブリューテ”を振るう。プラダマンテは動かしにくいのか左腕は一切使わず、右手だけで“シャルフリヒター”を振るって、わたしの斬撃を防いでくる。

「っつ・・・!」

時には体のどこかを浅くだけど斬られる。脳への負担、かなりの出血、左腕と右脚のダメージ。これだけのハンデを背負ってなお、プラダマンテはしっかりと立ち、戦闘を行ってる。

「(ホント化け物すぎでしょ・・・!)ぅぅらッ!!」

柄を両手持ちしての渾身の振り下ろしを、プラダマンテは立てた“シャルフリヒター”の腹に沿わせるようにして受け流し、わたしが返す刃で振り上げるより先に懐に入られた。“シャルフリヒター”の刃が首に向かって伸びてくる。

「チィ・・・!」

――閃駆――

一度立て直しを図るために距離を取ろうとしたんだけど・・・

――ラウムファレ――

(は!?)

左踵が何かに引っ掛かって後
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