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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica46頂点〜Schweat Paladin〜
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†††Sideイリス†††

トラバント元団長率いる大隊、彼の側に付いた裏切り者たち新生ベルカ騎士団を炙り出すため、もう夜空へと変わった大空を飛び回るわたし達オランジェ・ロドデンドロンは、何度目かの『敵性騎士の撃破!』っていう報告を聞く。

「うーん、順調、順調♪ 自治領全体を結界で覆ってくれてるおかげで、民間人や建物にも被害が出ないし♪」

「それに、強敵がいないのも助かってる」

「パラディン連中はもう、私たちが片付けたから・・・」

「だから割と早く殲滅できそう」

「残るパラディンは、プラダマンテとキュンナだけですね」

母様やパーシヴァル君を始めとした教会騎士団が、わたし達を撃つために姿を見せたベルカ騎士団を制圧していくのを空から見届け続けてた。

「ミヤビ、そっちは大丈夫? 怪我とかしてない? 一応わたしの元部下だから、心配は無いと思うけど・・・」

『はい、シャル隊長! 皆さん良くしてくれていますので、安心して背中を任せられます!』

母様やパーシヴァル君と一緒にザンクト・オルフェンへと来てくれたミヤビは、かつてわたしが率いてた朱朝顔騎士隊ロート・ヴィンテと一緒に、ベルカ騎士団と交戦してくれてる。

――シャル隊長! 私の偽者がご迷惑をお掛けしました! 不肖ミヤビ・キジョウ! 少しでもお助けになれば、と参上しました!――

それはそれは綺麗な敬礼だった。そんなミヤビを、わたし達と一緒に戦いたいって言ってくれてた彼女を、わたしの古巣に預けて裏切り者掃除をさせてる。餌役であるわたし達は空を翔け回らないといかない。でもミヤビは飛行魔法を使えず、当然空戦も出来ない。だからミヤビには、地上での裏切り者掃除をお願いした。

――ごめんね、ミヤビ。せっかく来てくれたのに――

――いえ! ご一緒できないのは少し寂しいですが、私に出来る事があり、それでシャル隊長たちの助けになるのであればそれだけで嬉しいです!――

それでもミヤビは、わたし達の力になれるなら、って喜んで引き受けてくれた。だからルミナが「あんな良い子を失望させられないね!」って言ったから、わたしは「うん、本当に!」頷き返した。

『止まってください!・・・あの路地裏に人影が見えました。数はおそらく1人、チラッとスカートが見えたので・・・大隊の女性制服です』

繋いだままのミヤビからの報告に耳を傾け、モニターを横目で確認。その間もスナイパーライフルやらガトリング砲やらで狙われるけど、それらを華麗に回避していれば後は『敵戦力確認! 交戦します!』って、騎士隊が駆けつけてくれる。

『ダメです、ミヤビさん! その人は!』

かつての部下であり、今はロート・ヴィンデの隊長、セバスチャンの切羽詰った声でモニターへと視線を戻すと、探
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