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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第七幕その二
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「お姫様にもお話するよ。あと来週の日曜だね」
「ええ、その時にね」
「またお城に行って」
「お姫様にお話しましょう」
「どういった宴にするか」
「そのことをね」
「そうするから」
 それでと言うのでした。
「その時までに考えていこうね」
「それで結論を出して」
「そうするのかを」
「具体的に決めて」
「来週の日曜日にね」
「お姫様にお話しましょう」
「そうしようね、しかしあのお城は確かに素晴らしいけれど」
 それでもと思う先生でした。
「もっといい方法があるかな」
「あのお城の奇麗さをもっと際立たせて」
「それでお姫様もお客さん達も喜んでくれる」
「勿論兵庫県の妖怪さん達も」
「皆がそうしてくれる様な」
「そういうのがあるかな、まああれだね」
 ここでこうも言った先生でした。
「僕も一つ考えがあるよ」
「考え?」
「考えっていうと」
「何なのかな」
「日本のお城とね、文化かな」
 この二つを出すのでした。
「そこから考えてみようって思ってるんだ」
「具体的にどんなお祭りにするか」
「その二つのことにだね」
「ヒントがある」
「そう思ってるんだ」
「そうなんだ、ちょっと日本のお城のことを調べなおして」
 そしてというのです。
「日本の文化、この場合はおもてなしかな」
「おもてなしだね」
「このことからだね」
「一体どうするか」
「具体的に」
「そう、そこからね」
 まさにというのです。
「考えていこうかな」
「お城だね、日本のお城は」
 王子が言ってきました。
「天守閣があるのは戦国時代からだね」
「それまでは砦みたいなものでね」
「天守閣はなくて」
「戦国時代から変わり出してね」
「安土桃山時代に定着したんだったね」
「僕達が知っている日本のお城はね。そしてね」
 先生は王子にさらにお話しました。
「姫路城もその頃のお城、江戸時代初期に完成しているから」
「そうだよね」
「天守閣もあるんだ」
「だったら天守閣のあるお城から考えていく?」
 あらためて言う先生でした。
「それなら」
「うん、そしてね」
 そうしてというのでした。
「それならお城が限られるね」
「調べるお城もね」
「しかもあの規模の天守閣となると」
 姫路城位のです。
「限られるしね」
「大阪城、名古屋城、広島城、熊本城、会津若松城等ですか」
「大体それ位だね」
 実際にと答えた先生でした。
「具体的に言うと。あとね」
「あと、といいますと」
「今の皇居、江戸城にもそれだけの天守閣があったし」
「大火で焼けましたね」
 今度はトミーが応えます。
「江戸時代前期の明暦の大火で」
「残念ながらね、けれどあったことは事実だよ」
 このこと自体はというの
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