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緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
これにて、一件落着──?
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ない。
ただ自分は、現実・非現実世界の双方の住人の視点から見ても、恐らくそのような論調を掲げている時点で、変わっているのではないか──ということだけは、分かりきっていた。
こんな変わり者がパートナーで良ければ、どうぞ望むところだね──。
ただ口の中で転がしただけの言葉にしては、やけに彩られていた。
「それじゃあ、アタシのパートナー──如月彩斗は、J・H・ワトソンね」
おもむろにアリアは、友誼的な調子でそう零した。女子よろしく足を崩して座り直しながら、皺の出来たシーツのあたりを手で軽く伸ばしている。そのまま自分に赤紫色の瞳を向けてきた。
「だって、アタシの一族は理子の言う『
オルメス
(
Holmes
)
家』だもん」
そういえば、理子はアリアのことをオルメス、或いはオルメス4世と呼称していた。綴り字は、頭文字のHから始まって──確かに理子の持つ情報がいつか言った通り、H家ともなる。
ただ、オルメスはその綴り字の読みとは異なる。本来ならばこれは──、
「
ホームズ
(
Holmes
)
──アタシの真名は、神崎・ホームズ・アリア。シャーロック・ホームズは曽祖父様で、アタシはその曾孫。だから4世なの。ホームズ4世、ね」
そうして彼女は、さながら小動物のように笑んだ。
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