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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第6話 出張任務 後編
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子が悪いって事は、私と流しかまともに戦えないじゃない。
『そんな、攻撃手段が封じられるなんて……』
『さすがはロストロギア。見た目はかわいいですが、侮れません……!』
おや、下じゃちょっと苦戦してるっぽいな。援護は……って響がなんか言おうとしてるし、任せようかな。
「エリオ、キャロ、よく観察して。その辺りにオリジナルは居ない。それでだ、オリジナルの現在位置は……キャロの南西50のポイント付近に居るぞ!」
『ありがとう、お兄ちゃん』
へぇ、響もうあの二人に懐かれたんだ。響の顔も何となく嬉しそ……って!?
なんか、エリオとキャロの二人に「お兄ちゃん」って言われた瞬間、目の前に閃光が走って――
「……はぁっ!?」
気づいた時には、響の体が横にくの字に折れ曲がって、そのまま吹っ飛んでいった。
……え、何!? 私も驚いてるけど、流も驚いてるみたいで、キョトンとしてて、震離は開いた口がふさがらず唖然としている。
「ぐぉぉおお……何!?」
響が体勢を立てなおして、自分を吹き飛ばした人物を見る。
そこにいたのは自分のデバイスである「バルディッシュ」を構えて起き上がるのを待っていた、フェイトさんが居るんだけど、後ろ姿からでも分かる、その姿が死神が今にも魂を刈り取ろうとしてる様に見えるんだけど……何したの響?
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
「え、何!? 何が!? ちょ、フェイトさぁあああん!?」
なんか響が叫んだと同時に、なんか惨劇が始まった。
金色の体積の固まりのようなものが響がいたであろう場所に叩きつけられていく。既に最初の一撃で、もう響は金色の気体に包まれてみることができないでいた。正直もう響の姿なんて見えないし、何が起こってるかわからない。だけど。
「フェイトさん、とりあえず落ち着きましょう……ぉおおお」
「どうしてどうしてどうしてどうして」
……まだ息があるのか。と言わんばかりに、さっきよりも容赦のない攻撃が続けられていく。どうやらまだあの金色の固まりの中にいるみたいだけど、なんか余裕に聞こえてくるのは私の気のせいかな? あ、なんか金色の渦の真ん中から腕が……なんか赤く染まった腕が顔を出した。うん響はそこにいるのは分かったけど……何で赤くなってるかは気にしたくない。
「とにかく、状況を、ガフゥ!」
「なんでなんでなんでなんで」
「言ってくれないと、グハァ!! さすがにっ、俺も、ガァ!?」
もう、痛々しくて聞いてはいられない。なんか響の悲鳴の度に腕が痙攣しているのが生々しいし。
「あ、グゥっ! 分かったから、ブフッ! とりあえず、ゴフッ! 止まって、ブハッ!」
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