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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第6話 出張任務 後編
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いせいか、なんか色っぽいし。これで男の娘だから……あ、字間違えた。まぁ、それでも。
「本当に、昼間は迷惑掛けたなぁ」
我ながら本当にそう思う。普通に考えると、女装をさせて喜ぶ男の子なんて普通いない、それは流も同じで、全力で嫌がってたし。
だけど、途中から、言葉に変化が訪れた。最初は淡々と拒否の言葉を言ってたけど、少しずつ歳相応の、言葉を使っての否定。そして気づく。
私の膝の上で熱を冷ましてるこの子の事が少しだけ分かった。
最初に流の一人称が「私」だと言う事に。多分これが流の……ううん、この子の素の部分なんだろうな。使い慣れてない感じなんて微塵も感じないくらいに、自然に私って言ってたからね。
だけど、この後が問題なんだ。多分、美由紀さんも、桃子さんも……それこそ響も気づいてないと思う。流の異常性に。
事の発端は少し前の翆屋のあの時。
私が流に白いゴスロリ風の服を着せたときに、私が冗談で言ったんだ。
「これなら、何時運命の人が来ても誓のキスができるね」と。
正直に言う。普通この言葉を言った瞬間、よほど慣れてる人とか以外の反応は真っ赤になってそんな人居ない。とか、照れる程度で、逆に慣れてる人はこちらをからかいに来る。もしくは全力で知らないふりをするだろう、それでも少しの反応でだいたい分かる。
だけど、流の反応はその何方でもない。
「……誓いの……キス?」
私は顔には出さなかったけど、正直に言おう。本当に驚いた。私の考えが……受け取り方が間違いじゃなければ、たしかにあの子の中ではこう思ったんだろう。
「それはなんですか」って?
私はこの返しにはっきりとした違和感を覚える。
流の年は14。別に珍しい年でもない、現にスバルの一つ下だしね。だけど、それでもおかしい。普通なら14という年は、ある程度の事を知っているはずだ。勿論さっきの「誓いのキス」の意味も。それがどんな箱入り息子であってもだ。
だけど、私の考えてることは、おそらく私一人の空想だろう。だからこそ考えられる。「風鈴流」の異常性を。
「ん、んん?」
「あれ、起きた?」
「あ、あれ、わた……自分は……あ、失礼しました叶望さん」
「ほら、まだのぼせてるんだから冷やさないとだめだよー」
「わっ」
そう言って起き上がった流を私の膝に寝かせて、うちわで仰ぐ。私の膝の上で横になる流は、先ほどとは違った意味で顔が赤くなる。
だけど、それでも私の中の疑問は尽きないし、流に対する別の考えも止まる事は無い。けれど、それは絶対に疑いじゃない、ただ、ただ、私はこの子と―――
「ほい」
「ひゃ?!」
急に声が聞こえたかと思ったら、首筋に冷たいものがピトって
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